歴史探偵

趣味の歴史、地理ネタを中心にカルチャー全般、グルメについて書いています。

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本「日本史のツボ」感想⑥〜日本はいつから一つなのか〜

日本史というものはない。地域史があるだけ?! 日本はいつから”一つ”なの? 自分は京都府の生まれで、20代後半までずっと関西にいました。普段は"日本は一つ"と何の疑いもなく日々過ごしてるんですが、東北とか行くとその感情が少し揺さぶられます。 その地の…

"蔵のまち" 秋田県横手市増田地区・訪問記

"蔵"に凝縮された雪国の美意識。 こんな蔵があったのか! ざっくり分かる"蔵のまち" 豪壮豪華な蔵 かつての薬屋さんの看板 これはアートか宣伝か 蔵 3連発の敷地 蔵の天井は高い!! 最後に 補足 公共交通で行くにはちとツラい… こんな蔵があったのか! 日本…

代々木八幡宮例大祭・訪問記(2018年9月22日@代々木八幡宮)

”縄文の一等地”でお祭りの屋台をめぐる。 地元の神社のお祭りに行ってみる 代々木八幡宮の土地は高低差として高い! 縄文時代には一等地だった⁈ いや〜 けっこう混んでます 金魚すくいは300円と500円あり 境内でゆったり過ごすならココ! 渋谷の”局所的な”歴…

ブラタモリ那須・感想〜人間が不毛の地に挑んだ記録〜

過酷な環境だからこそ達成されることがある。 素直なテーマ設定 明快な対象エリア設定 矢継ぎ早だった前提情報 タモリさんの発見感から”ドライブ”する 今回いちばん面白かったのはここだ! タモリさんだからできる番組 最後に 素直なテーマ設定 冒頭はいつも…

本「戦乱と民衆」・感想&ポイントまとめ②

民衆は足軽にもなるし、悪事だってはたらく。 「応仁の乱」で大ヒットを飛ばした呉座勇一さんの章 足軽ってそんな単純なものじゃない 土一揆ってなんだろう? 「武士が味方する土一揆」「武士を倒す土一揆」 応仁の乱の時期に土一揆が消える不思議 最後に〜…

横手市の”まち再発見”にトライ!~秋田県横手市十文字地区~

眼を持てばどこでも観光できる。観光地にできる。 秋田でまち再発見にトライする! ユニークな地名は本当にある交差点から 駅近くの倉庫も歴史の生き証人 水田で鉱山の負の一面を知る 雨を乞う農家の想いが形に 最後に おまけ〜ランチは”十文字中華そば”〜 …

本「戦乱と民衆」・感想&ポイントまとめ①

語られてこなかった民衆のリアルな姿。 戦乱と民衆 (講談社現代新書)作者: 磯田道史,倉本一宏,クレインス・フレデリック,呉座勇一 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/08/22 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る サクサク読めるのに内容は濃い…

謎とき美術!最初の一歩@京都国立博物館・感想

子ども向けの展示だが、大人こそ行くべき! キホンの”キ”を分かりたい! 東京から京都・舞鶴への帰省の折、京都国立博物館で開催中の特集展示「謎とき美術!最初の一歩」に行ってきました。どんな展示なのか、フライヤーの文章を引くと… お寺の襖に描かれた…

北上は観るべき土地だ~北上市立博物館・訪問記~

岩手県北上市。新幹線の乗り換えだけだともったいない。 関西人の憧れの土地 東北 しょうがない タクシーを使おう 中尊寺以前に東北を牛耳っていた寺 ”間引き”から赤ちゃんを救おうとした僧侶 北上川東岸の縄文遺跡 日本は簡単に一つではない〜”蝦夷”の人々…

本「クラシック音楽とは何か」感想

とっつきにくい分野を俯瞰で見せてくれる実に良い本。 クラシック音楽とは何か 作者: 岡田暁生 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2017/11/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (9件) を見る 必要に迫られて買った本が”当たり”だった ちなみに著者はこ…

縄文 1万年の美の鼓動@東京国立博物館 平成館・感想

"縄文"は思ってるよりずっと深い。 縄文のイメージがアップデートされる 縄文時代っていつ頃? 美を成す材料の豊かさ 縄文土器はワンパターンではない! 小休止するならココ 縄文美の国宝エースが集結 土偶はワンパターンではない! 最後に 会期 縄文のイメ…

NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」@東京藝術大学大学美術館・感想

非常に間口が広く、どんな人でも楽しめる。 魅力溢れるドラマが展覧会になった 土曜日の午後 割と混んでいた どんな動機で訪れても楽しめる! 惹かれたアイテムをいくつかご紹介 幾つもある西郷どんの肖像画 じ〜っくりと見る価値のある斉彬の鎧 素朴すぎる…

新日本風土記「鬼」・感想(京都市内編)

”鬼”について真面目に考えてみる。 京都人が四方(よも)参りで回る寺社 類を見ない番組「新日本風土記」 そもそも鬼ってなんだ? 徹底している!京都・「鬼門」の風習 京都御所(天皇の座所)を護る「鬼門除け」としての寺社仏閣 ”ふつう”のおうちの鬼門除…

尊皇(王)攘夷の思想はどうして水戸から生まれたのか?

天皇を尊ぶ思想が徳川御三家から生まれた理由。 尊皇攘夷とは? すごく良い本に出会った!〜「五箇条の誓文」で解く日本史〜 西洋列強に対する危機意識 幕府・水戸藩に衝撃を与えた「大津浜事件」 幕末の志士たちに最も影響を与えた書物『新論』 鎖国=牧歌…

漱石、味噌、熊本城…極私的・熊本歴史散歩(後編)

”傷ついた”熊本城から学ぶ そそり立つ石垣越しに天守閣 (前編からの続き) 今しか見られない熊本城 お城は街の最高のシンボル 熊本地震以前/以後を見て回る 全ての部材・石材は元の位置に確実に戻す ”土のう”の壁で石垣を保護する 雄々しく勇壮なお城 市の…

漱石、味噌、熊本城…極私的・熊本歴史散歩(前編)

熊本市内を4時間で巡る人文散歩。 味噌天神の鳥居 宿は熊本交通センター近くが便利 熊本の歴史・文学についてざっくり知る 肥後ルネサンス 小泉八雲が見た熊本 夏目漱石の熊本 味噌天神ってなんだ? 宿は熊本交通センター近くが便利 熊本市に2泊3日の出張に…

本「日本史のツボ」感想⑤〜軍事は総合力〜

南北朝時代から日本は兵站を軽視していた…。 日本人の遺伝病=戦略が下手 情緒の文明は軍事研究を否定する 歴史史料の軍勢の人数はけっこうエエカゲンなもの 戦争には「大義名分」が必須 戦争を遂行するためにも戦国大名は”経済”を重視した 日本人の遺伝病=…

本「日本史のツボ」感想④〜進化する武家政権〜

”土地の支配”という観点からみると戦国大名ってすごい。 銅銭 鎌倉幕府はなぜ滅びた? 滅びの理由① 貨幣経済の浸透 滅びの理由② 蒙古という外圧 滅びの理由③ 御家人以外の武士の台頭 中途半端な室町幕府 戦国大名のココが新しい! ※感想③からの続きです。 鎌…

本「日本史のツボ」感想③〜日本史を動かす土地の話〜

この本を読んで「荘園」というものがようやく分かった。 田植え直後の水田(茨城県) 「律令制」「公地公民」はフィクション? 「荘園」って要するに何ですか? 公有地=公領も仕組みは同じ 土地はいったい誰のもの? 鎌倉幕府は武士たちのコミニュティ この…

本「日本史のツボ」感想②〜日本人は何を信じてきたか〜

「安定」と「外圧」のはざまで。 ※感想①からの続き 日本の根底にあるのは「安定&まったり」の多神教 日本人は「安定&まったり」好みだから世襲原理もお好き 「安定&まったり」を脅かすのは「外圧」 「安定&まったり」な平安時代に宗教はどうなったか 鎌倉時…

本「日本史のツボ」感想①〜天皇はなぜ雅(みやび)な存在なのか〜

日本史のツボは気持ちいい。 日本史のツボ (文春新書) 作者: 本郷和人 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/01/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 歴史の面白さとは? 天皇の役割の変化〜王から天皇へ〜 「日本」ブランドを創生した3…

本「稲の日本史」・感想

ニッポンの多様性のレベルを一つ上げる。 稲の日本史 (角川ソフィア文庫) 作者: 佐藤洋一郎 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/03/24 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 縄文・弥生の二項対立が消滅… イネのなかった時代 西日本では約6000年…

1964年、日本は西洋の建築に追い付いた。

オリンピックと建築は切っても切り離せない。 「感じる旅、考える旅。トランヴェール」と題されたJR東日本の新幹線の車内誌(無料でお持ち帰り可)がある。座席の前ポケットに入っているのでパラパラを見たことがある人も多いと思います。 その2018・5月号の…

出口治明さんの日本史おもろい!~文藝春秋6月号より~(後編)

硫黄は世界商品だった。 硫黄ガス(玉川温泉) ※前編の続き。 硫黄と銀が世界を制す 中世に日本の「中身」が成立した 交易は儲かるがゆえに危険 中国市場を獲得したかったペリー 方便としての尊王攘夷 方便としての欧米外遊 近代化がうまくいって調子にのっ…

出口治明さんの日本史おもろい!~文藝春秋6月号より~(前編)

食わず嫌いはいけない。 文藝春秋六月号より 紀元前1世紀〜6世紀(弥生時代~古墳時代)まで日本は"人"を輸出していた。 古代にも「鹿鳴館政策」があった ユル〜い国風文化 大量の宋銭が変える日本 古代〜中世の最大の天才の一人・平清盛 歴史が好きなので、…

本「知性は死なないー平成の鬱をこえて」感想②〜「被害者」と「ごっこの世界」〜

あまりにも知的に誠実すぎるがゆえに。 キーワード① 被害者 韓国をめぐる「被害者性」 日本政治における「被害者性」 キーワード② ごっこの世界 補足:與那覇さんの実体験から~大学に集う「進歩的知識人」の実態~ 第1章の「わたしが病気になるまで」を取り…

ブラタモリ京都・宇治 感想〜お茶はさながらワインのよう〜

宇治というブランドネーム、お茶に合った地形。お茶とワインってすごく似ていると思った。 冒頭、まだ早朝の(だと思う)宇治橋の橋詰でのタモリさんと林田アナウンサーのトーク。平等院の開門前にロケをしてしまう都合上かな。 自分は林田アナウンサーの回…

秋田美人は大名家が作った?~佐竹史料館・訪問記~

大名家の中でも一、二を争う名家。 佐竹史料館 薩摩・島津家と同等の歴史を誇る 入館料100円! 佐竹資料館 in 千秋公園 兜に毛虫をつける? 佐竹の国替えと秋田美人 佐竹氏の都市計画 頼朝に旗印として賜った「扇」が家紋 アートな殿様・佐竹義和(よしまさ…

本「知性は死なないー平成の鬱をこえて」感想①〜知性が敗北する時代〜

かつてNHK「ニッポンのジレンマ」で唸るほど賢いな、と思った人がいた。 知性は死なない 平成の鬱をこえて 作者: 與那覇潤 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/04/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 自分の”知的ヒーロー”の待望の…

映画「ウィンストン・チャーチル」感想

歴史の切り取り方、主演の見事な演技、狙いがクリアなシーンの構築。全てが上手い。 あっという間の125分 物語が27日間に絞り込まれている 主演・ゲイリー・オールドマンの役作りの見事さ。 チャーチルの"言葉"を前面に押し出すシーン作り こんな人におスス…