境内にはうさぎがいっぱい!
京都を代表する子宝祈願の神社
最近、個人的な事情により、子宝祈願の神社にとても関心があります。
子宝祈願の神社、各地にありますが、京都岡崎にある「岡﨑神社」もその一つ。
規模はそれほど大きくないですが、創建は京都に都が置かれた1200年以上前、とのことですから立派な古社。歴史を誇る神社であればあるほど、霊験あらたかな気もしてきます(現金なものですが…)。
1月に帰省した折、立ち寄った際の印象をまとめておきます。
もともとは都を護るお社だった
こちらが岡﨑神社。
自分は寺社仏閣に行ったら、その歴史が書いてある駒札を読むのが大好きです。ここのものもじっくり読んでみました。
「平安京遷都の際に、王城守護のため平安京の四方に建立された社の一つ」
とあります。
ということは、この神社の歴史は、ほぼ京都の歴史そのもの、ということになります。そこまでメジャーでない神社でも軽く1000年以上の歴史を誇るのが京都のすごいところ。
「治承二年(1178)に、中宮の御産の奉幣を賜ったことから安産の神として信仰」
というのは、平安時代の終わりごろ、中宮=天皇の妻が御産する際、天皇家から捧げ物がこの神社に対して贈られた→それがきっかけとなって、安産祈願の神社になった、ということです。
うさぎは”子宝”の象徴
またうさぎが氏神(その土地の人々によって祀られていた神)の使いとされていて、うさぎが多産であることから、子宝祈願の神社としても信仰されています。
境内はまさにうさぎだらけ。
提灯にもうさぎ。
こちらは本殿ですが…。
本殿の前には、狛犬ならぬ”狛うさぎ”がいらっしゃいます。
縁結びや夫婦和合の象徴でもあるそうです。
”豚”が子孫繁栄の象徴であることも
先日、訪れた東京国立博物館の展示では、豚(=家畜化した猪)が多産の象徴とされていた例もありました。
それぞれの動物の、優れた点にあやかりたい、と、様々な動物が信仰の対象とされてきたんですね。
いちばん”霊験あらたか”なのはこのうさぎ!
境内で、最も霊力があるとされているのがこちらのうさぎ。
「厄除子授兎」です。”月”を仰ぎ見て、体に力を満たしているポーズだそうです。
周りは、祈願の絵馬でぎっしり。子どもを望む夫婦の熱い思いがこの空間から伝わって来るような気さえしました。
この神社、台湾など外国の方にもよく知られていて、旅行の途中に立ち寄る観光客も多いのだとか。その証拠に漢字だけの絵馬(中国語もしくは台湾語?)もけっこうありました。
絵馬にももちろん”うさぎ”
こちらが絵馬のデザイン。
ここのうさぎはどれもとても可愛いデザインです。自分も一つ、祈願させてもらいました。
最後に
愛らしいうさぎで満ち満ちているこの岡﨑神社。伏見稲荷や下鴨神社など、超一級にメジャーな神社ではありませんが、境内は落ち着いていて、静かにお祈りするにはなかなか良い神社です。
機会があったらぜひ参拝してみてください。
アクセス
京都駅からだと、一発で行けるバスは市バス5番「東天王町」で下車→2〜3分徒歩です。
もしくは地下鉄で丸太町まで行き、そこから岡﨑神社前を通るバス(204番、93番)に乗り換えるのもあり。