美味しい魚を食べたいときに。
成城学園前駅で美味しそうなお店を発見!
成城学園前で落語を見てきました。笑いあり、人情噺のホロリありで楽しかったですが、やはり座りっぱなしで高座に集中していると疲れます。
これは一杯やって帰らねば、と思って、駅近で見つけたのが「呑みくい処 城下」
駅前の路地をちょっと入った、隠れ家めいた雰囲気がありました。
自分のふるさとからの魚が!
自分が惹かれたのはお店の前の「本日、京都舞鶴から活〆ヒラメ入荷」との一文。
何を隠そう(って隠してないけど)私、まさにここに書かれている京都府舞鶴市出身。自分のふるさとから入っている魚を世田谷で食べられるとは…。何かしらの縁を感じて、入ってみることにしました。
絶品ヒラメ!フルーティーなお酒とともに
お店はカウンターに5席ほど。あとテーブル席が2(?)くらいのこじんまりしたスペースです。
カウンターの中には料理を担当する大将、フロアには注文を取り、配膳してくれる女将さん。お店は2人で回されているようです(後で分かるのですが、お二人はご夫婦)。
とりあえずビールを注文しつつメニューを確認します。
チェックしていた「活〆ヒラメ」は決まりとして、もう一品は「あじのなめろう大根はさみ揚げ」にしました。
出てきたヒラメは最高。
ほんのり甘くて、まだ何も口にしていないいちばん”真っ白な状態の舌”にぴったり。
ビールで食べているのがもったいなくて、日本酒を注文します。
いただいたのは福島の「にいだしぜんしゅ」という銘柄。
とってもフルーティーで、ヒラメの繊細な味ともよく合いました。
こちらは「あじのなめろう大根はさみ揚げ」。
なめろうを大根ではさんで揚げる、というのは初めて見ました。こちらも日本酒がすすむすすむ。
大将の出自が丹後だった!
メニューの説明書きに米は「京都丹後産のこしひかり」とあります。
丹後とは、京都府北部の地方の名前。「あれ、ここでも京都府が出てくるぞ…」と思い、女将さんに聞いてみると、大将のお父さんが丹後の京都府網野町の出身なんだとか。
大将は、子どもの頃、夏休み、丹後の祖母の家に預けられ、海水浴ざんまいの毎日を送ったらしいです。自分のルーツをお店の食材選びに絡ませるってなんだか素敵。
丹後の話も弾んだので、その丹後お米を使っているという「海鮮ユッケ丼」をいただくことにしました。
海鮮に卵が絡んで、少しこってり感が出て美味しい。
丹後の飯には丹後の酒で
もう一杯日本酒をいただこうと選んだのは、やはり丹後のお酒「弥栄鶴」。”山廃純米”ということで、吟醸酒に比べて酸やコク味があります。
”冷や”で頼んで、チビチビやってると大将が「ぬる燗でいただくとまた雰囲気変わりますよ」と言って、サービスでおちょこに少し出してくれました。
酸味が少しまろやかになって、また違った味わいを楽しめます。こういう心遣いがとっても嬉しい。
最後に
とっても明るい女将さんは熊本・天草出身。それもあって、熊本の日本酒(「瑞鷹」)なども取り揃えてありました。
お二人で、それぞれに関わりがあったり、気に入ったりした各地の食材・酒を自由に取り入れ、お店に出されているさまが清々しいです。また地方の”うまいもん”をめぐっての話も弾みました。
成城学園前で美味しいものを食べたくなったら、ぜひ訪ねてみてください。