歴史探偵

趣味の歴史、地理ネタを中心にカルチャー全般、グルメについて書いています。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

本「日本史のツボ」感想③〜日本史を動かす土地の話〜

この本を読んで「荘園」というものがようやく分かった。 田植え直後の水田(茨城県) 「律令制」「公地公民」はフィクション? 「荘園」って要するに何ですか? 公有地=公領も仕組みは同じ 土地はいったい誰のもの? 鎌倉幕府は武士たちのコミニュティ この…

凄いギターリフ30選〜関ジャム 完全燃SHOW(2018年5月27日放送) より〜

この企画は間違いなく保存版である。 ギターリフ30個選んでくれてありがとう! ゲスト そもそも”リフ”って何? 凄いギターリフ30選! ゲスト推薦 SUGIZO推薦 No.1 Ziggy Stardust('72)デヴィッド・ボウイ HISASHI推薦 No.2 ワタリドリ('15)ALEXANDROS 「…

本「日本史のツボ」感想②〜日本人は何を信じてきたか〜

「安定」と「外圧」のはざまで。 ※感想①からの続き 日本の根底にあるのは「安定&まったり」の多神教 日本人は「安定&まったり」好みだから世襲原理もお好き 「安定&まったり」を脅かすのは「外圧」 「安定&まったり」な平安時代に宗教はどうなったか 鎌倉時…

本「日本史のツボ」感想①〜天皇はなぜ雅(みやび)な存在なのか〜

日本史のツボは気持ちいい。 日本史のツボ (文春新書) 作者: 本郷和人 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/01/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 歴史の面白さとは? 天皇の役割の変化〜王から天皇へ〜 「日本」ブランドを創生した3…

本「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE.」・感想

なぜ今、コミニュティなのか?コミニュティはどうすれば形成できるのか? WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book) 作者: 佐渡島庸平 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2018/05/09 メディア: …

本「稲の日本史」・感想

ニッポンの多様性のレベルを一つ上げる。 稲の日本史 (角川ソフィア文庫) 作者: 佐藤洋一郎 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/03/24 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 縄文・弥生の二項対立が消滅… イネのなかった時代 西日本では約6000年…

1964年、日本は西洋の建築に追い付いた。

オリンピックと建築は切っても切り離せない。 「感じる旅、考える旅。トランヴェール」と題されたJR東日本の新幹線の車内誌(無料でお持ち帰り可)がある。座席の前ポケットに入っているのでパラパラを見たことがある人も多いと思います。 その2018・5月号の…

東北・秋田新幹線で”太平洋プレート”を感じる

車窓の風景から地学を学ぶ。 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語 (ブルーバックス) 作者: 山崎晴雄,久保純子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/01/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る 東北・鉄道の旅は景色に変化がない? …

出口治明さんの日本史おもろい!~文藝春秋6月号より~(後編)

硫黄は世界商品だった。 硫黄ガス(玉川温泉) ※前編の続き。 硫黄と銀が世界を制す 中世に日本の「中身」が成立した 交易は儲かるがゆえに危険 中国市場を獲得したかったペリー 方便としての尊王攘夷 方便としての欧米外遊 近代化がうまくいって調子にのっ…

出口治明さんの日本史おもろい!~文藝春秋6月号より~(前編)

食わず嫌いはいけない。 文藝春秋六月号より 紀元前1世紀〜6世紀(弥生時代~古墳時代)まで日本は"人"を輸出していた。 古代にも「鹿鳴館政策」があった ユル〜い国風文化 大量の宋銭が変える日本 古代〜中世の最大の天才の一人・平清盛 歴史が好きなので、…

コンフィデンスマンJP第6話 感想

少し人間の心を平板に扱いすぎてはいないか。 禁じえない羊頭狗肉感 リズムの中に埋め込まれたリズム 箴言味わい比べ 禁じえない羊頭狗肉感 自分は第4話の感想で、「このドラマは、毎回のエピソードで後半になるに従ってツッコみどころが増えたり、オチが弱…

本「知性は死なないー平成の鬱をこえて」感想②〜「被害者」と「ごっこの世界」〜

あまりにも知的に誠実すぎるがゆえに。 キーワード① 被害者 韓国をめぐる「被害者性」 日本政治における「被害者性」 キーワード② ごっこの世界 補足:與那覇さんの実体験から~大学に集う「進歩的知識人」の実態~ 第1章の「わたしが病気になるまで」を取り…

原宿通りは素晴らしい〜神宮前食堂 サンハウス〜

原宿にだっていい飲み屋はある! 良さそうな飲食店が並ぶ原宿通り 自分の原宿のイメージは「おしゃれ、若者の街」。土日の明治通り・表参道の交差点など、10〜20代の若者で溢れてて、40オーバーの自分には用のない街だと思っていた。まして「飲み屋なんか小…

ヌード@横浜美術館・感想

ヌードは裸で、エロティックでもあり、儚い。 いちばん美しいヌード 鍵穴を通して覗き見た女性たち ヌードへの造形的なアプローチ ロダンの彫刻「接吻」はエロティックか? ヌードに静物を置いてみると… 肉体が油彩画を生んだ? 男の裸が横たわるだけで… 身…

ブラタモリ京都・宇治 感想〜お茶はさながらワインのよう〜

宇治というブランドネーム、お茶に合った地形。お茶とワインってすごく似ていると思った。 冒頭、まだ早朝の(だと思う)宇治橋の橋詰でのタモリさんと林田アナウンサーのトーク。平等院の開門前にロケをしてしまう都合上かな。 自分は林田アナウンサーの回…

アートのある暮らし展 ART in LIFE ミック・イタヤの作品と生き方@しもだて美術館・感想

夢みること。地に足をつけること。 ミック・イタヤさんてどんな人? ポップでキュートな神話の世界 古くて新しい! サウンドとヴィジュアルの融合 聴覚と視覚をつなぐ 鏡のアートが開く世界 茨城の風土と生活が作品に 水府提灯 西ノ内和紙 桂の雛人形 GW中、…

代々木駅すぐ・古民家アジアン料理〜炭火焼アジアン酒場アローイ兄弟〜

古民家は確かに落ち着く。 代々木駅すぐ「ほぼ新宿のれん街」 ゆるい古民家にゆるいアジアン 追記①京都に似たような居酒屋あった。 追記②あえての"古さ"はやはり流行りなのか? 代々木駅すぐ「ほぼ新宿のれん街」 ある休日の夜、妻と「今夜はタイ料理の気分…

建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの@森美術館・感想

日本建築の個性を取り出す。 建築の日本展@森美術館(六本木ヒルズ)に行ってみた。 最近自分の中でとても建築が流行っている。建築は「建物のデザインはこうあるべきだ!」という建築家の独創や個性が表現されているのに、同時にその作品(建物)は、街の中…

コンフィデンスマンJP第4話 感想

リズムに乗ることの気持ちよさ。 コンフィデンスマンと村上春樹 長澤まさみと吉本新喜劇 竜頭蛇尾?それでもいいじゃないか 補足:冒頭の箴言 コンフィデンスマンと村上春樹 前回の第3話はコミカルな展開の中に割と深淵な芸術論が語られていて「古沢良太さん…

くまのものー隈研吾とささやく物質、かたる物質@東京駅ステーションギャラリー・感想

物質によって、建築は決定的に規定される (展覧会冒頭の「ごあいさつ」より) 物質と”対話”する建築家 東京で、日本で、見られる作品群 アクセス抜群のロケーション 「くまのものー隈研吾とささやく物質、かたる物質」@東京ステーションギャラリーが無類に…