この企画は間違いなく保存版である。
- ギターリフ30個選んでくれてありがとう!
- ゲスト
- そもそも”リフ”って何?
- 凄いギターリフ30選!
- ゲスト推薦
- 「歌よりも有名かも⁉︎」編
- No.3 Are You Gonna Go My Way('93)レニー・クラヴィッツ
- No.4 20th Century Boy('73)T.REX
- No.5 My Sharona('79)The Knack
- No.6 ラブ・ストーリーは突然に('91)小田和正
- No.7 BURN('74)Deep Purple
- No.8 #1090〜Thousand Dreams〜('92)松本孝弘
- No.9 天体観測('01)BUMP OF CHICKEN
- No.10 Oh,Pretty Woman('64)ロイ・オービンソン
- No.11 WALK THIS WAY('75)AEROSMITH
- No.12 Layla('70)Derek and the Dominos
- No.13 BAD FEELING('85)ボウイ
- No.14 そばかす('96)JUDY AND MARY
- No.15 CAN'T STOP('02)レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
- No.16 誘惑('98)GLAY
- No.17 IN SILENCE('96)LUNA SEA
- No.18 Beat It('82)マイケル・ジャクソン
- No.19 Smells Like Teen Sprit('91)NIRVANA
- No.20 Smoke On The Water('72)Deep Purple
- 「プロだから分かる凄いテクニック」編
- 最後にちょっとだけ私見
ギターリフ30個選んでくれてありがとう!
関ジャムってほんとよく出来た番組。ギターマガジンとかヤングギターみたいな音楽専門誌でやりそうな企画を正面切って堂々と提示するが、華やかなセットや豪華なひな壇で包装しているため、とっつきやすいし、すごく丁寧な解説を随所に入れている。「これはバラエティーではなくて、教養番組だな…」っていつも思う。
さて先日放送のあったギター特集は、中でもイチオシの神回であった。プロのギタリストが選んだギターリフの中から、投票数の多かった30個厳選して紹介してくれるというのだ。自分がギターを弾くからかもしれないが、これは記録して、音楽友達と話するときのネタにしたい!
というわけで、そのギターリフ30選をまとめておきます。またほぼ全てのリフにギタリストたちによる推薦理由が付してありました。ほんと心ニクい演出。こういう丁寧な仕事によりこの番組は他の凡百な音楽バラエティーと一線を画している。
ゲスト
以下のギタリストの方々がスタジオでコメント・解説されていました。
- SUGIZO(LUNA SEA/X JAPAN)
- HISASHI(GLAY)
- 津野米咲(つの・まいさ)(赤い公園)
そもそも”リフ”って何?
番組に寄れば
イントロなどに使われる繰り返しのフレーズ
のこと。リフはリフレインの意味。これは考えたことがなかった…。リフのリフはリフレインのリフだったのね…。
リフは楽曲の顔である。インパクトのあるリフを作れるかどうか、ギタリストのセンスにかかっている!
凄いギターリフ30選!
ゲスト推薦
SUGIZO推薦 No.1 Ziggy Stardust('72)デヴィッド・ボウイ
ギター ミック・ロンソン
SUGIZO
4小節の中に切なさも激しさもメロの美しさも全て内包している。70年代のロックシーンを象徴するリフ。40年経っても古くなっていない。
HISASHI推薦 No.2 ワタリドリ('15)ALEXANDROS
ギター 白井眞輝
HISASHI
簡単だが印象に残る。近年の曲ではすごくカッコいいリフ。4つの音しか使っていない。
「歌よりも有名かも⁉︎」編
No.3 Are You Gonna Go My Way('93)レニー・クラヴィッツ
ギター レニー・クラヴィッツ
沙田端紀(ねごと)
1曲丸々このリフがメインで奏でられている所からして聴いている人を飽きさせない魅力が詰まっている。
No.4 20th Century Boy('73)T.REX
ギター マーク・ボラン
中村タイチ
Eコードをジャガジャーンと弾くだけのイントロはギターリフ史上聞いたことがない、まさにコロンブスの卵
No.5 My Sharona('79)The Knack
ギター ダグ・ファイガー/バートン・アヴェール
No.6 ラブ・ストーリーは突然に('91)小田和正
ギター 佐橋佳幸
津野米咲(赤い公園)
佐橋さんのささやかに入っているギターフレーズが好き
大橋卓弥(スキマスイッチ)
3連からのカッティング これもイヤーキャッチ
聴いただけでテンション上がる!
No.7 BURN('74)Deep Purple
ギター リッチー・ブラックモア
戸渡陽太
ディープ・パープルはこの曲に留まらず沢山の印象的なリフを生み出している。
No.8 #1090〜Thousand Dreams〜('92)松本孝弘
ギター 松本孝弘
佐々木直也(空想委員会)
これを聴いたら多くの人がミュージックステーションと口を揃える。
森恵
ギターが歌うような格好良さをこの曲で知った人も多いはず‼︎
No.9 天体観測('01)BUMP OF CHICKEN
ギター 藤原基央/増川弘明
ジャン・ケン・ジョニー(MAN WITH A MISSION)
2000年代以降ノギターロックバンドノカッコヨサヲ圧倒的二大衆ニ広ク知ラシメタ コノ楽曲トソノ顔ノ1ツデモアルコノリフハソウイウ意味デ革命的。
No.10 Oh,Pretty Woman('64)ロイ・オービンソン
ギター ロイ・オービンソン
Sinji(シド)
最初のイントロではあの有名なリフを弾き切らず来るぞ来るぞという感じにさせ キターーー!というにくい演出にしている。
No.11 WALK THIS WAY('75)AEROSMITH
ギター ジョーペリー/ブラッド・ウィットフォード
渡邉幸一(グッドモーニングアメリカ)
思わず踊り出したくなるようなギターリフ。
尾崎裕哉
耳にずっと残るフレーズ。
No.12 Layla('70)Derek and the Dominos
ギター エリック・クラプトン
Leola
CMで聴いたのが初めてだったと思うがリフだけで成り立つ位 メロディアスなリフ。
三浦隆一(空想委員会)
曲のテーマである恋愛に対する苦悩を上手く表現できているリフ。
No.13 BAD FEELING('85)ボウイ
ギター 布袋寅泰
克哉(UVERworld)
言わずと知れた名リフ カッティングと実音を多用した素晴らしいリフ!
布袋寅泰
※この部分は過去VTRより本人の解説であった。贅沢…。
ぼくは音を出すときに伸ばすことよりも切ることを考えてる。切るつもりで出してるんですよね。
No.14 そばかす('96)JUDY AND MARY
ギター TAKUYA
齋藤ジョニー(Goose house)
いきなり転調したりJAZZっぽかったり実はめちゃくちゃトリッキーなのに一発で覚えられる。
No.15 CAN'T STOP('02)レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
ギター ジョン・フルシアンテ
澤竜次(黒猫チェルシー)
シンプルなのに真似してしまう格好良さ布袋寅泰。2000年代を代表するリフ。
齋藤ジョニー(Goose house)
ハードロックやメタル系のリフは出尽くした…という時に新しい角度でギターリフを定義。
No.16 誘惑('98)GLAY
ギター HISASHI /TAKURO
7拍子というインパクト大なリフ スピード感がある楽曲の中でいきなりソリッドでハードなリフが出てくる。それがこのリフをさらに際立たせている!
No.17 IN SILENCE('96)LUNA SEA
ギター SUGIZO /INORAN
伊藤一朗(Every Little Thing)
SUGIZOさんの自由なバッキング(伴奏)と流体のようなソロの対比が良い。
SHINPEI(BREAKERZ)
どうやってこんな音が…ディレイを使ったテクニック 理屈は分かってもこのサウンドは未知の世界。
No.18 Beat It('82)マイケル・ジャクソン
ギター スティーヴ・ルカサー/ポール・ジャクソン・ジュニア
HISASHI
マイケルのビートイットはリフレインとして印象的 ハードロックとダンスとジャンルを超えたセッション。
No.19 Smells Like Teen Sprit('91)NIRVANA
ギター カート・コバーン
宮里悠平(HY)
とにかくカッコいいイントロです。
三浦隆一(空想委員会)
バンドが持っているムード 曲が持っているムードを一発で伝える素晴らしいリフ。
No.20 Smoke On The Water('72)Deep Purple
ギター リッチー・ブラックモア
古賀隼斗(KANA-BOON)
楽器店で試奏で弾く人も多く 楽器店によっては「NO スモーク オン ザ ウォーター」と貼られているところも!
「プロだから分かる凄いテクニック」編
No.21 SPARKLE('82)山下達郎
ギター 山下達郎
山内総一郎(フジファブリック)
カッティングはプレイヤーの個性が丸裸になるもの(なるほど!)で 達郎さんの体から放たれるグルーヴの上に成り立ったこのリフはピッキングもリズムの取り方も独特で真似ができない名リフだと思います。
No.22 雨上がりの夜空に('80)RCサクセション
ギター 仲井戸"CHABO"麗市
オカモトコウキ(OKAMOTO' S)
少ない音数で曲を印象付ける完璧なイントロのリフ。
No.23 Neon('02)ジョン・メイヤー
ギター ジョン・メイヤー
秦基博
イントロのリフ自体が超絶でそのまま歌っているのもすごい。
No.24 おしゃかしゃま('09)RADWIMPS
沙田瑞紀(ねごと)
一本一本はシンプルなリフで、合わさるとこんなに複雑に立体的に聴こえる巧みなプレイ。
No.25 ギリギリchop('99)B’z
ギター 松本孝弘
尾崎裕哉
次の世代に与えた影響が凄いリフ。
No.26 リライト('04)ASIAN KUNG-FU GENERATION
ギター 喜多 健介
齋藤ジョニー(Goose house)
オクターブ奏法を効果的に使っているお手本。たった三音なのにキャッチー。
No.27 Day Tripper('65)THE BEATLES
ギター ジョージ・ハリスン
マナミ(Goose house)
リードギターにベースがユニゾンという画期的な奏法。そのため存在感があり印象的。
クレイジーケンバンド小野瀬雅生なども推薦。
No.28 Back In Black('80)AC /DC
ギター マルコム・ヤング/アンガス・ヤング
尾崎裕哉
これが弾きたくてギターを始めました。シンプルなのにパシッとくるパワーがすごい。
No.29 DISCO FLIGHT('07)凛として時雨
ギター TK
MAMI(SCANDAL)
いまのフェスの定番になりつつあるノリを10年以上前から先駆け的にやっていた。
悠介(lynch.)
付点8分のディレイを使った印象的なリフです。原音とディレイ音の絡みの絶妙さが凄いリフだと思います。
No.30 STAY GOLD('99)Hi-STANDARD
ギター 横山健
小野武正(KEYTALK)
複音での勢いとメロディアスを兼ね備えた最強のリフだと思います!
最後にちょっとだけ私見
Deep Purpleが2曲入っている割に、70年代に彼らと人気を二分したスーパー・ハードロックバンドであるレッド・ツェッペリンが入っていないのはちょっと残念な気も。しかしアンケートの結果そうなった、ということなので、今の若い人にはツェッペリンはウケないのかな、とも思う(あ、でも番組を見返していたら、冒頭のアンケートについての説明のところで、BGMでレッド・ツェッペリンのブラック・ドッグが流れてました)
あとそういえば、ビートルズも一曲入ってはいるが、ストーンズは入っていないですね。ブラウン・シュガーとか、ロック史上最高のギター・リフだと思うけど。
…な〜んてことを言っていたらキリがないですね。でもこの企画、ほんと楽しかった。関ジャムのスタッフの皆さん、ありがとうございました!
※サカナクションの音のこだわりに迫った回です。