歴史探偵

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代々木八幡宮例大祭・訪問記(2018年9月22日@代々木八幡宮)

”縄文の一等地”でお祭りの屋台をめぐる。

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地元の神社のお祭りに行ってみる

今、地名でいうと代々木に住んでいます。で、自分の地域の氏神さまは代々木八幡宮。その代々木八幡宮の例大祭のポスターを夏の終わりくらいから町のあちこちで見かけるようになりました。

自分の最寄りの小田急・参宮橋の駅前にもこんな提灯が飾られます。

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この界隈全体になんとなく祭のウキウキ感が漂い始めていました。

 

代々木に住んで一年になるのにその代々木八幡宮、行ったことがない。これはいい機会だと思いお祭りに出かけてみることにしました。あと、祭りっていつ行っても楽しいですしね。

ちなみに今年(2018年)のお祭りは9月22日()・23日()開催でした。

 

代々木八幡宮の土地は高低差として高い!

さて、代々木八幡宮の入り口としては一般に西側、山手通りからの石段がそう認識されていると思います。写真でいうとここですね。

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でも自分が住んでいるのは神社の東北側なので、ちょうど神社の裏手からアプローチするかたちになりました。

そこで驚いたのが神社へ向かう坂のそれはそれはキツいこと!

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代々木八幡ってこんなに小高い丘(といってもいいと思う)の上に立ってたんですね。神様は見下ろすのではなく、見上げるもの。「”神社は周りよりも高いところにある”の法則」は代々木でもしっかり貫徹されていました。

 

縄文時代には一等地だった⁈

こちらは山手通りからの石段下にあった案内板です。 

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代々木八幡宮の標高は約32mあり、4500年前に人が住んでいた痕跡があると記されています。 

今の渋谷でいちばん賑わってるところは、おそらく渋谷駅周辺でしょうが、あの辺りはものすごく土地が低い。渋谷駅周辺のどのポイントからでも坂を下っていくと駅にたどり着きます。ちょうどすり鉢の底に駅がある感じです。ゆえに雨水なども駅を目指して流れる。そのため何年か前には地下のショッピング街が水浸しになったほどです。だから縄文時代は人は洪水が怖くて、(今の)渋谷駅周辺には住めなかったと思います。

その点、この代々木八幡宮の場所は土地が高く、洪水の心配はなかったでしょうね。縄文時代はここは一級の住宅地だったと思います。

 

いや〜 けっこう混んでます

さてお祭りの話に戻ります。神社に到着したのは、1日目(22日)の夜8時頃。本殿の裏側から境内に入ってきて驚いたのは、来ている人がめちゃ多かったこと。こんな感じです。

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お参りするのにも5分くらいかかりました。特に若い人がワンサカいました。自分のような田舎者にとって神社のお祭りは、10代の頃、夏の最高のエンタメの一つで、同じ中学の女の子と出会ったりするとドキドキしたものでしたが、都会でもそれは変わらないんだな、と思いました。

 

金魚すくいは300円と500円あり

お参りのあと、境内をそぞろ歩きます。

でもかなりの混み具合なので、ゆるゆるっと歩くわけにもいかずけっこうタイヘンでした。21時に近づくにつれ、人は少〜しずつ減っていきましたが。

屋台は公称では「21時まで」なはずなんですが、もう少し延長しているもよう(スイマセン、ちょうど21時ごろに引き揚げたので正確なところはわかりません…)。

混んでるけどせっかく来たんだから、何かアトラクションしようと金魚すくいにチャレンジ。

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けっこうマジに入れ込んでしまいましたが、21匹すくえて満足でした。他の金魚すくいの屋台も見てみましたが、大人は500円取る屋台もありました。屋台によって金魚の質や道具にそんな差があるわけでもなさそうですし、もし金魚すくいするなら、安いところを探してみるといいと思います。

フードに関しては、いわゆるよく見かける種類のものはだいたい揃っていました。でも広島焼きなど微妙に600円のところと500円のところがありましたね。こういうお祭りでフードを探すときは、ひと通り回ってみて値段等を比較してから買う方がいいですね。

 

境内でゆったり過ごすならココ!

境内を巡ってみて分かったのは、自分が境内に入ってきた社殿右側の辺りが人も少なくて快適だ、ということ。図面で示すとこの辺りです。

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図面によると普段は駐車場として使われているスペースのようです。

鮎を焼いている居酒屋さん風屋台もあって、座れます(それでも混んではいますが…)。

近くには神楽殿もあって、三味線・太鼓などの邦楽も楽しめました。きっと地元の人が練習の成果を発揮されてるんでしょうね。

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自分はその居酒屋さん風屋台でビール買って、初秋の風に吹かれつつ、演奏を楽しみました。なかなか良かったです。

余談ですが、その神楽殿の前に「缶落とすゲーム」と銘打った屋台がありました。お手玉(らしきもの?)で積まれた缶を落とすゲームなんですが、その屋台を仕切っているお兄さんがすごく面白かった。お手玉が的に当たられない子どもを「オーケー、オーケー、がんばって〜」みたいに励ましたり、一個、お手玉をオマケしてあげたりしてました。すごく微笑ましてくて、そのお兄さんと子どもの様子を見ているのがけっこういいアトラクションでした。

 

渋谷の”局所的な”歴史の記憶

少し歴史の話です。社殿の右手に入っていける小道があったので進んでみると、小さなお稲荷さんがありました。

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その案内板の説明が興味深かった。

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太平洋戦争末期、昭和20年の5月にこの神社周辺に空襲があった。社殿は焼け残ったものの、辺り一面焼け野原になり、各家々で祀っていた稲荷社の祠や狐も無残な姿をさらすこととなった。それらを地元の有志の人たちが拾い集め、ここに合祀したのがこのお稲荷さんの発祥だというのです。

こんな神社の始まり方というのがあるのか…と驚きでした。少なくとも自分は空襲がきっかけとなってできた神社のエピソードというのは初めてです。

あと周りにそれだけお稲荷さんのを祀っていた家々があった、というのも「へえ〜!」でした。お稲荷さんは商売の神様。それだけ商いをしていた家が多かった、ということでしょうか。

縄文時代の人の痕跡に空襲の記憶。代々木八幡宮は渋谷のローカルな歴史を感じるには格好のスポットかもしれません。

 

最後に

お祭りをきっかけに地元の神社を訪ねてみましたが、やはりいいものです。神社は人々の記憶が積み重なるところだと改めて思いました。今度は普段の代々木八幡宮を訪れてもう少しこの神社の歴史的エピソードを掘り起こしてみたいと思います。

 

補足:動画あり

お祭りの様子を30秒の動画にまとめました。より臨場感をもって感じていただけると思います。よろしければご覧ください!

www.youtube.com