歴史探偵

趣味の歴史、地理ネタを中心にカルチャー全般、グルメについて書いています。

流しそうめんで涼む~北鎌倉・茶屋かど~

流しそうめんはアトラクションである。

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酷暑の夏  魅惑の”流しそうめん”の響き

テレビのトップニュースがほぼほぼ”暑い(熱い?)夏”という話題に終始する2018年7月。3連休の最終日、東京から鎌倉方面に妻と遊びに出掛けました。朝イチに訪問するのは「日比谷花壇大船フラワーセンター」(ここも鎌倉市)、最終目的地は「江の島」とだけ決めて、ランチは「江の島で海鮮でも食べますかね…」くらいは決めていた。

しかし最初のフラワーセンターで、花を見つつそぞろ歩いていると、朝の9時台だったにも関わらず身体にモワッと熱がまとわりついてきます。1分に1回くらい思わず「暑い…」とつぶやいてしまう。

そして大船駅に戻ってきて、さてランチどうするかマジメに二人会議しようとしたとき、妻から飛び出てきた提案が”流しそうめん”。何でも北鎌倉に流しそうめんできるところがあるという。確かに暑いから固形物より水のようにのどを通過してくれるものをいいかも。「流しそうめん!いいじゃん!」というノリで言ってみることにしました。

 

感じの良い接客にホッとする

お店はJR鎌倉駅下車。北鎌倉駅は初めて降りましたが、周りは実に良い雰囲気。一般のおうちでも生垣が綺麗にととのえられており、その間にポツポツと大きなお寺があったり、入ってみたくなるようなカフェがあったり。やっぱり鎌倉は魅力的な街だなあと再認識。

歩くこと10分と少し。目的のお店「茶屋かど」がありました。

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お店の前のメニューはこんな感じ。

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 「あれ?流しそうめんがない…」と思いつつ、店内に。すると流しそうめんのメニュー表がありました。

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天ぷらを食べるとそうめんがあまり食べれなくなるような気がして、でも、とろろくらいは付けてもいい気がしてとりあえず「とろろ付き1380円」を注文しました。

店に入ったのは11時25分。この時点で前に2組待っていらっしゃるということでした。どのくらい待つんだろう、と思っていたら「そこ(待合のスペース)は暑いので、こちらへどうぞ」と店内のテーブル&椅子へ案内してもらえた。流しそうめんは入口とは逆の、店の外にしつらえてあるので、ふつうの飲食するテーブル&椅子は、待っている人がくつろぐスペースになっていました。”観光地の飲食店ってサービス悪い気がする”先入観をバリバリ持っていたので、この対応は気持ちよかった。

 

スリリング!キミは流れてくるそうめんを全て拾えるか?

15分ほど待っていよいよ流しそうめん場へ案内されました。

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そうめんが流れてくる竹筒は2つ。それぞれの竹の前に10人弱座れます。自分たちは左から右にそうめんが流れる竹の方を案内されました。

ちなみにひとり一人にはこのようなセットが用意されます。

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先に言っておくと、つゆはお代わりまでは必要なかったです。最初に出された量で十分でした(替えのつゆには480円かかるのでちょっと心配だった)。よほどテレビの大食いチャンピオンみたいに余程たくさんそうめんを食べる人は別ですが。

 

自分たちの左隣(そうめん流しの上流)には4~5人のグループ、右隣(下流)にはカップルが陣取っています。そうめんは竹筒の最上流で、お店の方が頃合いを見て投入されます。

最初、流れてくるそうめんに遠慮気味に箸を出していると

「遠慮しないでいいよ~」

とお店の方の声が。

誰にも食べられずに最後まで流れ切ったそうめんは捨ててしまうとのことで

「もったいないから、ちゃんと食べてね」

とやんわりと告げられました。

僕ら夫婦はまだ良かったのですが、右隣のカップルは、最下流なだけに自分たちが拾えないとそうめんをムダにしてしまう!というプレッシャーがけっこうあったと思います。「やばいやばいやばい、流れてきたよ」みたいな声を何度も聞きました。

あともう一つ思ったこと。右利きの人は左から流れてくる竹筒の前に座れた方が食べやすいです。流れてくるそうめんを掬い上げる要領で、箸でそうめんをつかめるので。逆の竹筒だとそうめんを追っかける要領でつかむことになるから難しいんではなかろうか。ただ、どこに座るかは前の人たちのどこが空くかによるので、自分の裁量では決められないんですけどね。

20分も食べてるとお腹いっぱいになったので離脱しました。そうめんの味は…まあふつうでしたね(そうめんにそれほどうまい、まずいも無いんですが)。

でもそうめんを”つかめるか、つかめないか”にすこ~しハラハラしたり、外の空気の中で涼を感じられたりと、単なる食事にとどまらない面白さが流しそうめんにはありました。流しそうめんはアトラクションですね。行って良かった。

 

最後に

夏、鎌倉で遊ぶならこのお店はランチの選択肢としてアリだと思います(食べログによると営業は昼だけのもよう)。ただし、僕らが食べ始めた11時台後半からどんどんお客さんが増えて、けっこう待ち時間もかかってるふうだったので、待つのがイヤだ!という人はお昼の時間より早めに行った方がいいかも。

 

※お店の場所はこちらを参考にしてください。

https://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140401/14011387/