ビル5Fの焼き鳥天国。
銀座は実は庶民的
銀座にはその高級なブランドイメージと裏腹にとても庶民的な居酒屋が多い。
特にあの和光のある銀座四丁目交差点から離れれば離れるほどその傾向は強く、銀座でカジュアル&リーズナブルに飲みたいなら銀座エリアの東北の端1丁目辺りもしくは西南の端8丁目辺りでお店を探すといいと思います。
「ビルの2階以上は良い店が多い」の法則
今回は仕事でお世話になっている取引先のSさんに「銀座に超おススメの店があるので行きましょう」と言われ、銀座7丁目の焼き鳥の店を訪れました。
名前は「かがやき」。ビルの5Fにあるので、知らないとまず足は向かない場所にあります。
※店の場所はこちらを参考にしてください。
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13168529/
5Fまでエレベーターで上がる。いわゆる都会の無機質なビルの中に木戸の入り口が。
開けてみると、そこには超正統派庶民的居酒屋の空間があった。店の外の都会感と中のギャップがすごい。でも一目で良い店と分かる、いい空気が流れています。
カウンターにはいかにも仕事帰り、といった雰囲気のサラリーマンが気持ち良さそうに飲んでいました。
接客してくれたのは徳島出身の明るい女性。四国なまりの言葉で明るく対応してくださいます。~だから、という理由を表すときに「~やけん」と語尾につけてみたり。
自分は2年四国・松山に住んでいたので、向こうの言葉が懐かしかった。
壁には阿波踊りのポスターが。
何か公的な機関が発行しているものではなく、阿波踊りを愛するカメラマンが私的に作っているんだとか。東京には5枚しかないそうです。この店が東京在住の徳島人に愛されているのがよく分かる。
水準以上の焼き鳥が次々と
今回はSさんのリードで「鳥おまかせ」のコース2980円を頼むことに。
内容は以下の通り。
- サラダと先付け
- 阿波尾鶏の焼鳥5本
- うだま(うずら卵)
- 半田そうめん(徳島県つるぎ町(旧半田町)で伝統的に作られているそうめん)(計九品)
先付けはこちら。
一番左は生のスイートコーン。徳島からの直送だそうで、涼やかな甘さが口に広がって、初夏のこの時期、お通しにはぴったり。
こちらはササミとレバー。
ササミはともすれば、パサパサのが出てきたりするけれど、ここのはとてもしっとりしていた。レバーはよい加減のコリコリの歯ごたえがあり、とてもおいしい。
モモと手羽先。
モモは非常に脂がよくのっています。手羽先はこれはもう絶品。鶏っておいしいな~と思わせてくれる。普段、手羽先って手が汚れるのであまり食べないんだけれど、これは別格でした。ほんとうまい。
シメは半田そうめん。
徳島県吉野川沿いの旧半田町(現つるぎ町)で作られているそうめんで、そうめんとひやむぎとの中間ぐらいの太さ。このほんの少しの炭水化物がありがたい。よく焼き鳥屋さんで最後に出てくる鶏スープみたいな感じもあり、ほっこり落ち着きます。
悪酔いしないすだち酎
この店の常連Sさんがススメてくれたのは「すだち酎」。
甲類の焼酎(あまりクセのないタイプの焼酎)にすだちの果汁がブレンドされているお酒だが、ふつうの焼酎と同じように水やソーダで割って飲みます。これが何杯飲んでもあまり酔わないのです。そこそこの量飲んだと思うのに、翌日もスッキリ。今までだったら、量を飲みたいときはハイボールorホッピーだったので、さらに選択肢が増えた。いい酒を知りました。
最後に
ビルの5Fということもあって、入るのに少々ためらいがありますが、入ってしまえば本当に居心地のいい居酒屋さん。銀座での飲みスポットの手札に、ぜひ一枚加えてみてください。
※銀座でディープな街歩きを楽しむとしたら…という記事です。