歴史探偵

趣味の歴史、地理ネタを中心にカルチャー全般、グルメについて書いています。

大迫力!海上自衛隊の艦艇群〜京都・舞鶴地方隊 見学体験〜

無料かつ行列もなし。すごく満足感のある体験。

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夏休み。実家のある京都府舞鶴市に帰省してました。特に予定もなかったので「さて、何しよっかな…」と思案してたところ思いついたのが、自衛隊の艦艇の見学です。舞鶴を東西に貫く幹線国道の27号線からはいつも柵越しに見ることのできる堂々たる艦艇群。実は地元なのに一度もちゃんと見学したことがない。調べてみると土・日・祝は見学を受け付けていて、しかも無料、とのこと。「お〜これはナイスアイデアなのでは!」ということで、お盆も終わった8月18日の土曜日に行ってみました。

 

車で行くのが便利!

実家の車を借りて、目指すは舞鶴の北吸桟橋。車は舞鶴を代表する観光施設である赤れんがパークの駐車場に止めました。無料です。

ちなみに赤れんがパークの駐車場はこちら。

赤れんがパーク駐車場について | 赤れんがパーク

 

駐車場目指して車で走っていると、艦艇見学にいくであろう人が、けっこういらっしゃって桟橋目指して歩いていました。「ああ、あっちの方向に歩いていけばいいんだな」と見当がつきます。駐車場から歩いて10分弱で現地に到着します。

公共交通機関で行く場合はバスになります。海上自衛隊舞鶴地方隊のHPに案内がありました。

見学可能日【アクセス】

ただし、舞鶴は地方都市であり、バスの本数は相当少ないと思います。できればレンタカーなど車で行った方がラクかな、と。

 

優しい自衛官さんと巨大な艦艇

入り口の写真を撮ろうとしたら、入り口担当の方でしょうか、自衛官の方が撮影の邪魔になりそうな看板を笑顔で動かしてくれました。「自衛隊の人ってええ人やん」と一気に親近感が湧く。

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さて、岸壁に立ってみると艦艇が目の前にドーンと現れます。迫力あった!ニュースなどでは時折見る自衛隊の船ではありますが、やっぱり実際に見ると印象変わりますね。その大きさがとにかく頼もしい。

お盆明けの週末でしたが、お客さんはそこまで多くないです。この写真くらいの人出。けっこう空いてます。

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艦艇は岸壁に沿って東から順に並んでました。ところどころで2艘横並びになっています。ちょうどこんな感じ(175が「みょうこう」。118が「ふゆづき」)。

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海側(岸壁と逆側)の船はちょっと見づらかったりもしますね。

 

この日 見学できた艦艇たち!

いったいどんな艦艇を見ることができたのか。いくつかご紹介しておきます。

なお通常、見学は桟橋からのみで、艦艇の中に入ることはできません(艦艇内も見学できる日は別途、HPで案内があるもよう)。 

また見学する日によって桟橋に係留されている艦艇は異なりますので、この記事にある艦艇がいない日もあります。

※艦艇の説明は「海上自衛隊新聞社」が発行している『海上自衛隊 艦艇と航空機集』という資料から適宜、抜粋しました。これは北吸桟橋の売店(ヤマザキショップ)で購入したのですが、艦艇に関する詳しい説明が一つ一つついていておススメです。税込896円。

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補給艦 425「ましゅう」

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この日、岸壁のいちばん東側に停泊していた艦艇。海自最大艦!(長さ221m)。集中治療室などの医療施設も充実しており、災害派遣やPKO、在外邦人輸送などの活動にも対応できる能力を有する。

 

護衛艦 181「ひゅうが」

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海自初の全通(艦の頭からお尻まで)のヘリ発着甲板をつけた護衛艦。3機同時発着できる。指揮通信能力も優れ、旗艦としてはもちろん、災害時などに洋上司令部の機能も果たせる。搭載機数は基本3機だが、各種ヘリコプターを約10機搭載できる。艦内には医療区画(手術室、診察室、集中治療室など)といった大規模災害対処の区画もある。

 

護衛艦 175「みょうこう」

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洋上防空能力向上のため建造されたイージス艦。イージス(AEGIS)システムは、目標の捜索・探知から情報処理、攻撃までを高性能レーダー(艦橋側面)、コンピューター等により、自動処理する対空ミサイルシステム。在来のシステムに比べて、レーダー探知覆域数百km以上、リアクションタイム2分の1以下、10目標以上同時対処可能、最大射程100km以上と飛躍的に能力が向上する。 

余談ですが「亡国のイージス」(福井晴敏著)という傑作軍事小説があります。もちろんイージス艦が出てきます。関心ある人はぜひ一読を!(映画は、自分としてはイマイチでしたが…)

 

これは「みょうこう」の主砲です。かっこいい!

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ちなみに「みょうこう」の側には作業用の足場(ステージ、というみたいです)が置いてありました。使用時の注意書きも。なんかすごく現場感がある。「〜せよ」という命令形も新鮮ですね。

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ミサイル艇  824「はやぶさ」828「うみたか」

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「はやぶさ」は沿岸における哨戒(見張り活動)、対艦攻撃を主任務とするミサイル艇として平成11年度予算で計画されたが、11年3月の能登半島沖の北朝鮮工作船による領海侵犯事件を契機に不審船対処能力を付加した結果、船形を含めた設計変更が行われた。主要な変更は追跡に必要な速力の向上を図るとともに、夜間における監視・識別用の暗視装置、停船措置用の機関銃、重要区画防護用の防弾板など。「うみたか」にはそれらが盛り込んである。

考えてみれば当たり前ですが、現実の危機・事件等があると艦艇もグレードアップされるんですね。あまり報道されていないように思いますが、国民としてはこういうことも知っておいた方がいい気がする。

 

コンビニは「ヤマザキショップ」!

帰り、桟橋にあったコンビニに寄ってみました。

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三大大手コンビニチェーンではなく、ヤマザキなのがシブい。

 

いわゆるコンビニの日用品ももちろん売ってましたが、珍しい品も。

こちらは自衛官の方しか買えない作業帽子。

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艦艇の名前入り水筒。

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(なぜか)「みょうこう」の名前が入ったあぶら取り紙。これ、京都のよーじ屋に置いたら人気が出そう。

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最後に

自衛隊の艦艇見学は観光施設で実施されているわけではないですし、派手に宣伝されているわけではないですが、じゅうぶん時間をかけるに値する体験でした。艦艇の迫力は見てわかるものなので、子どもも楽しめると思います。舞鶴に来られるような機会があればぜひ一度、行ってみてください!

 

補足 ①「みょうこう」が登場する本

この記事でご紹介しておきたい本が。自衛隊の「特殊部隊」を創設した方の手記ですが、11年3月能登半島沖の北朝鮮工作船による領海侵犯事件の顛末が非常に生々しく語られています。そこに先ほど紹介した「みょうこう」も登場しますこの見学の前後に読むのに最高です。

国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 (文春新書)

国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 (文春新書)

 

 

補足② 艦艇の名前のつけ方とは?

艦艇はかつての国(地方)の名前や山の名前など様々な名称を持っていますが、どのように決まっているのか。先ほどご紹介した『海上自衛隊 艦艇と航空機集』という本にその手がかりがありました。写真をアップしておきます。

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これによると、例えば護衛艦には天象(日・月・星などにみられる現象、天体の現象)、気象、山岳、河川、地方の名がつけられるなどの法則があるもよう。参考にしてみてください。