おしゃれな場所にもコスパ良い食事処はある。
夜桜を見にアークヒルズに行ってみる
東京・桜の季節。仕事が終わったあと、どこかで夜桜が見たい…。でも夜桜スポットは20時くらいまでで終わってしまうところが多いのです。それまでに仕事が終わらない…。
逆に「20時仕事終わりでも桜見られるところないか」と思って見つけたのが、アークヒルズ。
HPでは、22時までライトアップしている、とあります。
おお、これはちょうどいいではないか、と思い、行ってみることにしました。
アークヒルズ 森ビル”最初の”大規模再開発
でもアークヒルズって、六本木ヒルズと違って行ったことがないんですよね。そもそも用事がない。
調べてみると、六本木ヒルズを手がけた森ビルが、1986(昭和61)年いちばん最初に手がけた大規模再開発でした。都内によくある「〇〇ヒルズ」の先駆けというわけです。
それにしてももう30年前の再開発なんですね。けっこう古い。
最寄駅は地下鉄南北線の六本木一丁目駅でした。
桜は確かに美しい しかも駅至近
六本木一丁目駅を下りて地上に上がったら…
美しい桜のライトアップ。見頃より少し早いという感じでした。
駅至近の距離でこれだけ桜が綺麗なのは確かにいいスポットです。中目黒駅ばりですね。
ここの坂はスペイン坂と言うらしいです。なぜだろう…。渋谷にも同じ名前の坂ありますが…。
ただこの日は夜、肌寒かった。ゆっくり桜を見て歩こう、という気分にはなりづらい。
加えて一緒にいた妻が「お腹が減った」と言い出しました。
「じゃあとりあえず、何か先に食べよう」と高層ビル「アーク森ビル」の中に入ることにしました。
何気なしに入った天ぷら屋さんが最高だった!
お手頃値段&食券制
「アーク森ビル」の中は2・3階がレストランフロアになっています。
さしたるこだわりもなく、天ぷら屋さんをチョイス。「日本橋 天ぷらめし 金子半之助」でした。
店構えは割と高級そうなんですが、値段は意外とお手頃です。
いちばんリーズナブルな「天ぷらめしと味噌椀」1180円をオーダーすることに。
お店に入るとなんと食券制でした。ラーメン屋さんみたい。
食券を買うと、お店のスタッフの方が奥のカウンターに誘導してくれます。壁にはしっかりとしたつくりの留め金もあって、荷物もそこに引っ掛けられました。
取り放題の”アテ”がいい
テーブルに座ってみると、たくあん、いか柚子、きんぴらの壺が置いてあります。食べ放題のもよう。
で、これがいか柚子です。いかの塩辛みたいなもの?
たくあん食べ放題というのは、まだわかるけど、いかまでとは…。これをアテにずっと飲んでいられるではないですか!
この辺りから「この店、アタリだ…」との思いがだんだん強くなりました。
天ぷらは揚げたて!
天ぷらは2回に分けて供されます。
1回目は、まいたけ、イカのかき揚げ、とり胸肉を大葉で包んだもの、エビ。
2回目は、なす、キス、ししとう、卵です。
どのネタもサクサク。そして天つゆが美味しい。少し甘くて、ダシをしっかり効いていてご飯がめちゃくちゃ進みます。
卵の天ぷらは”卵かけご飯”に
お店の方(女性の方でものすごく感じよい)が、「卵はご飯にのせ、醤油を垂らして、一味をかけてお召し上がりください」と案内してくれました。
実際、その通りやってみると…う、うまい。天ぷら屋さんでTKGが食べられるとは。ちょっとした遊びゴゴロも感じます。
あと垂らした醤油そのものも美味しいなあ。きっと素材にこだわったいいお醤油を使っているんでしょう。
それにしても、半熟卵をどうやって天ぷらで揚げているんだろう。
天ぷらに合う味噌椀と黒豆茶
貝のお味噌汁はあっさりめ。天ぷらの油っこさを一休みするのにちょうどいいです。
お茶は黒豆茶がポットで飲み放題。なので客的には飲み物をオーダーしなくても全然平気だと思います。
最後に
まさか六本木でこんなにコスパのいい天ぷら屋さんの出会えるとは思ってもみませんでした。アークヒルズなんていう気取った名前なので(スイマセン)、高い店ばかりかと思っていた。いい夜ご飯にありつけました。
食後、スペイン坂の桜に戻ってみると22時を過ぎてライトアップは終わっていました。闇の中に白い花びらがぼわっと浮かび上がっています。
高層ビルと桜。いかにも東京らしい景観です。
桜は寒さゆえあまり堪能できず、ただ単に天ぷらを食べに六本木まで来た、と言う夜でしたが、かなり満足できました。