歴史探偵

趣味の歴史、地理ネタを中心にカルチャー全般、グルメについて書いています。

露天風呂付き客室で"時を味わう"〜甲州市・笛吹川温泉 別邸 坐忘(ざぼう)〜

部屋に露天風呂があることの素晴らしさを知る。

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自分史上最高の宿に泊まる

12月23・24日の連休に訪れた宿「笛吹川温泉 別邸 坐忘」。

うちの妻がエースJTBで予約してくれた宿だったんですが、接客、設備、食事…全てのグレードが高くて、すごくリラックスした満足できる時間を過ごせました。ひょっとしたら自分の人生において、今まで泊まった宿で一番良かったかも…(って、たいした旅の経験があるわけではないです)。

なぜそんな風に感じたのか。あくまで個人の感想レベルですが、まとめておきたいと思います。

 

コテージ的に独立している部屋が最高だった!

こちらのお宿、写真のように"離れ"として独立している部屋が選べます。

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隣部屋の音などを気にしなくていい”独立性”が気持ちいいのもさることながら、部屋内の設えが良かった。

ベッドありの洋室と畳の和室が併設されているので、和洋それぞれの部屋のイイトコどりができます。

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テレビを見るときはゆるゆるっと寝そべりながら和室で。寝るときは隣に移動してそのままベッドインできます。

あと極めつけは部屋にかけ流しの露店風呂があったこと。

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宿には大浴場もあるにはあって、もちろん気持ちいいのですが、部屋に温泉があるのは、着替えを持って出るとか、貴重品を預けるとかの煩わしさがない点で、相当メリットがある気がします。なんせ、チェックアウトぎりぎりまで湯に浸かっててもOKですしね。

これが部屋の露天風呂から見える景色です。冬晴れの甲州の空が気持ち良かった。

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お風呂に入りながらも、部屋のWi-Fiがバッチリ入るので、ちょっとした文章が打てるのも自分的にはポイント高かったです。

お湯はほんのり硫黄の匂いが香っていて、ぬるめ。温度高めが好みの人は、備え付けの蛇口をひねれば、熱いお湯が出るそうです(自分は少しぬるめが好みなので、使わなかったですが)。

 

館内の「ライブラリー」が最高だった!

本館には「ライブラリー」と称される図書室があります。

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ライブラリーというからにはもちろん本が置かれています。ワインやお茶、やきものに関するものが多かった。

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このライブラリーが最高なのは、自社のワイナリーで造っているワインが飲み放題であるということ(コーヒーやティーなどのソフトドリンクも飲み放題)。

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備え付けの本を読むのもよし、自分で持ち込んだ本を読むのもよし。もちろんスマホをいじくりながら、ゆるゆるワインを飲むのもよし。こんなにリラックスして時間を過ごせる空間があっていいのだろうか…と思ってしまった。

この空間をスポット的に利用するだけで、ここを訪れてみたい、と思わせるだけの魅力があります。

ちなみにこのお宿、館内はどこでも浴衣でOK。とにかくリラックスできることを最優先で考えられているようです。

浴衣で過ごす時間が多くなるからでしょう、足先が冷たくないよう細い毛糸で編まれた足袋も部屋に置かれていました。

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ほんとよく考えられています。

 

気持ち良い接客が最高だった!

最寄りの塩山駅に迎えに来てもらい、翌日、送り届けてもらうまで、宿のスタッフさんの対応がとにかく良かった。

車の乗車下車時には、サッと足の踏み台が出てくる。夕食時にワインのことを尋ねても、正確な答えが返ってくる。チェックアウト前に、近隣の観光スポット(恵林寺。武田信玄の墓所がある)にも、自分たち夫婦のためだけに、送迎の車を出していただけました。

「お客さんが喜ぶことならなんでもしよう」という心意気みたいなものを感じました。

あと若いスタッフさんもたくさん働いていました。地方って若い人が働く場所がなかなか無いというけれど、この宿はその貴重な働き口を提供しているのでは、と思った。

リピートしたくなるホスピタリティ。帰路、駅まで送ってもらったとき、隣に同乗した夫婦はリピーターのようで、スタッフさんと気安く喋ってました。もう一度来たくなる気持ち、よく分かるな〜と思いました。

 

最後に

ほとんどほめ殺しか?というくらいにほめてますが、ほんとに良い宿でした。

2点だけ、残念なところをあげると、サービスで出てくるコーヒーがあまり美味しくなかったこと(自分はコーヒー好きなので気になってしまった)と、食事する場所のスマホの電波の入りが悪かったことでしょうか。それらを改善してくれたらパーフェクトかな。

宿名の「坐忘」とは仏教の言葉で、「静かに座して、現前の世界を忘れ、雑念を除くこと」らしいのですが、確かに”名が体を表している”というか、日常の雑事を忘れられるような境地でした。

山梨方面で宿を考えている人に今回の記事が参考になったら幸いです。