歴史探偵

趣味の歴史、地理ネタを中心にカルチャー全般、グルメについて書いています。

藤子・F・不二雄ミュージアム 訪問記

僕は、のび太でした(藤子・F・不二雄)

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ネット動画で過去作品が見まくれるドラえもん

妻が最近、ハマっているのが、「ドラえもん」。自分が仕事から帰ってきたら、かなりの確率でドラえもんの映画を見ています。amazon primeやNetflixで過去作品が一挙に観れるらしく、夕食の準備をしながら、流し見をしている。ドラえもんは真剣に筋を追わなくてもついていけるので、家事しながら視聴するのにちょうどいいそうです。

そのうち彼女のドラえもん熱が高まってきて、川崎市にある藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってみたい、と言い出しました。藤子先生のミュージアムが川崎市にあることも、つゆ知らなかった自分ですが、ドラえもんには小学生の時に確かにお世話になっている。

川崎ということでそんなに遠いわけではないし、日曜日の夫婦のお出かけにはちょうどいいか、と思い行ってみることにしました。

 

駅前にドラえもんバス!

藤子・F・不二雄ミュージアムに行くには小田急線・登戸駅が便利です。駅前のロータリーから直行のシャトルバスが出ています。

駅舎を出て停留所の方を見やると、いました!ドラえもんバス。

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この光景にはさほどのファンでなくてもテンション上がります。

バスの脇には長蛇の列ができていました。でも8〜18分ごとに出てるので、仮に乗れなくても次のバスがすぐ来ます。

バスの中にはドラえもんがいっぱい。

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ミュージアムまでの所要時間は約10分。混んでいて立ちながらの乗車でしたが、短い時間なのでこれくらいなら全然平気です。

 

ミュージアム入館にもやや”待ち”が発生

ミュージアムのチケットは日時指定による予約制。自分たちは14:00の回でした(何時に入っても退館まではいられます)。ちなみにチケットはローソンチケットで入手します。

※チケットの入手について公式HPをご覧ください。

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム

 

予約制でしたが、それでも入館までにはこれだけの列。

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いや〜人気の施設です。

でも行列で待っている間に配布されたフロアガイドに少しウケました。

 

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「"ネズミ"の入館はお断り」だそうです。ドラえもん、耳かじられてたからなあ。

壁には"暗記パン"の展示。

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行列の間にもこちらのテンションをちょい上げしてくる気配りが嬉しい。

 

こんなの初めて!「おはなしデンワ」

入館してすぐ受付へ。ここでチケットをモギッてもらいます。

そこで渡されるのが「おはなしデンワ」という機器(館内の撮影は禁止なので、案内紙の写真で説明します)。

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あの美術館の解説に使われる機器を想像してもらえればいいんですが、要するに、一つ一つの展示の前に行って、指定のボタンを押せば、解説音声が流れる仕組みになっています。この機器がオプションでなく、デフォルト(無料)で付いてました。

これがついてるおかげで、展示の順番を気にすることなく、空いてるものから選んで見ていけます。なかなか良い工夫だと思いました。

 

極私的イチオシ展示

個人的に良かった展示をまとめておきます。

マンガの描き方を3次元ドラえもんが!

ガラス越しに立体的に映し出されたドラえもんとのび太くん(と一部ドラミちゃん)が、動きながらマンガの描き方をレクチャーしてくれるコーナー。ほぼ、展示の一番最初です。

  1. コマ割り・せりふ・下絵描き
  2. ペン入れ 
  3. 消しゴムかけ・ベタ入れ
  4. ホワイトかけ・トーン貼り

の4つのパートに分かれています。一つ一つが短く、かつコミカルに演出されているので、飽きない。とても工夫されてます。オチまでバッチリ計算されてました。

 

藤子・F・不二雄先生の生涯を短くまとめたドキュメンタリー

藤子先生の人生が数分の動画になってコンパクトにまとまっている展示。

富山の小学校時代、藤子不二雄A先生との出会いがあって一緒に漫画を描き始めるところなど、ビートルズのジョン・レノンとポール・マッカートニーの奇跡の出会いを思わせました。才能同士だから引き合ったのかもしれませんが。

あと赤塚不二夫、石ノ森章太郎らとトキワ荘で共に切磋琢磨していた時代なども、よくそんな才能が、同じ時代、同じ場所に集結していたなあ、と思います。トキワ荘の跡地(今は建物そのものはない)に行ってみたくなりました。

 

父としての藤子先生

展示の最後に、藤子先生がどれほど家族を大切にしていたか分かるコーナーがあります。子どもたちに人形劇を作ったり、クリスマスの時期にはサンタクロースからのお手紙を描いていたり。

藤子先生が描くだけあって画力がハンパない。こんなお父さんいたらいいな〜って日本中の子どもがきっと思ってしまうような展示でした。

藤子先生は仕事とプライベートは峻別していたそうです。そういう意識、けっこう今風ですね。

 

屋上の開放感がいい!

3階には屋上庭園みたく、外でくつろげるスペースもありました。

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レジャーシートも無料で貸し出し。ニクイ心遣いです。

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季節がいい時期だとここでお弁当を広げるのも、ぜんぜんアリですね。 

 

あと、ほぼ実物大のどこでもドアも!

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写真撮る人がちょっとした列をなしてました。おそらくドラえもんで最も有名で、最もみんなが欲しい道具でしょうね。

 

カフェはもちろんインスタ映え

3階にはカフェもあります。メニューはこんな感じ。

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ここで食べた暗記パンふうフレンチトーストが最高でした。

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こういうところのフードで味はそこそこだろうな、とあまり期待しないんですが、このフレンチトーストは上品なハチミツの甘さが最高に美味しかった!

食べる前に撮った写真はインスタには上げましたが。世界の人からも"いいね"をもらいました。さすが、日本が世界に誇るドラえもんです。

ちなみにお土産で買ったドラえもん印のどら焼きも相当美味しかった。

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フードが全般にレベル高いです。

 

最後に

藤子先生は自分のことを「のび太」だと思っていたそうです。運動は苦手で、ずっと教室の隅で空想してるような少年だったとか。

でもその自分の"好き"をつきつめて漫画家になり、ドラえもんという最強のコンテンツを産んで世界中の子どもに夢を与えている。

平均的に学校の勉強や運動が何でもできるより、何か素晴らしく熱中することがあって、それを追求した方が、熱量ある人生を送れるのかも…と思ったりしました。熱中することがあるのが才能なのかも。

ともあれ、大人が行っても十分楽しめる藤子・F・不二雄ミュージアム。子どもの頃、ドラえもんを楽しんでたなあ、という人は一度、行ってみてください。

 

 ※その後、藤子不二雄A展にも行ってみました。

www.rekishitantei.com