山形新幹線始発駅での、急ぎめのランチの記録。
新庄駅でランチを確保せよ
初めてやってきた山形県新庄市。しかし新庄に用事があったわけでなく、秋田県横手市から県境を越えてローカル線でやってきて、あとは、こちらも初乗車となる山形新幹線にトライするだけ、という状況でした。
そのとき、時刻は午後1時過ぎ。駅でヤボ用など済ましてて、新幹線の出発時間までは残り40分ほどしかない。しかし昼どき、ランチは食いたいぞ…でも、全くリサーチしてない…。
こんな場合は”人に聞くに限る”ということで、目に入った「新庄・もがみ 観光案内所」に飛び込みました。
スタッフの方に「急いでるけど、駅近で美味しいものは食べたいのです!」と今の欲求を手短かに伝えると
それなら駅を出てすぐ左に行くとお蕎麦屋さんがありますよ
と教えてもらいました。
山形→蕎麦どころ→駅近のお蕎麦屋さん…。それでええやん!というふうに思考回路がつながり、そのお蕎麦屋さんに決定しました。
駅付設のお蕎麦屋さん その首尾やいかに…
観光案内所の方にお礼を言って足早にお店を目指します。
確かにすぐ近く、というか駅の建物に付随してお蕎麦屋さんはありました。
でも駅と一体化してるお蕎麦屋さんて、なんだか、あのよくある立ち食いの蕎麦屋さんを連想してしまって、あんまりトキメかない気分がアタマをもたげます(立ち食いのお蕎麦屋さん、ごめんなさい!)。かといって時間がないのでここ行くしかないや…と、のれんをくぐってみました。
思ったより店内は広い。ぜんぜん立ち食い蕎麦感はありません。
応対してくれた女性のスタッフさんに「早く出てくるもので」聞いてみると、「鴨せいろ」や「ざるそば」なら大丈夫ですよ、とのこと。せっかくなので「鴨せいろ」980円を頼んでみました。
「新幹線何分ですか?」と聞かれたので1時57分です、と応えると、厨房に少し早めの時間で「(1時)50分です〜」と伝えてくださいました。急いでいる客への気配りが嬉しい。
さらに蕎麦に日本酒を合わせてやれ、と思い聞いてみると、「初孫」という地酒を置いているといいいます。その中でも「伝承生もと」というブランドは国際的な品評会で金賞を取ったお酒とか。
「じゃあぜひそれでお願いします!」と注文。
自分は関西人なので、蕎麦屋で日本酒を飲むのは何だか東京の人になった気がして好きなのです。急ぎのランチのはずだったのに何だか盛り上がってきました。
出してもらったお茶はそば茶。あったかいそば茶を飲んでると、急いでた気分も落ち着いてきました。
すぐにお酒も運ばれてきました。
キリッとした辛口ですが、それなりにコクもあって美味しい。満足。ますとグラスになみなみと注がれていてそのボリュームにも満足でした。
なんと"鴨屋さん"が経営しているお蕎麦屋さんだった
鴨せいろが運ばれてきました。
お蕎麦を目の前に置きながらスタッフさんが
実はここ、鴨を育ててるところなんです。
と。よく聞いてみるともともと鴨を育てて全国に発送している鴨屋さんが、3年目に蕎麦屋を始めたのだそう。こんな用紙で注文を受け付けているそうです。
鴨せいろを頼んだのは正解でした。やった!ちなみにお店の名前は「鴨料理と十割そば かもん」です。
実際、鴨肉美味しかった。鴨は塩で食べてもいいそうで、そうすると違った味わいでも楽しめます。
本音を言うともう少し鴨肉があれば良かったんですが、そうなると「肉増し 鴨せいろ」1480円を頼むことになります。一挙に贅沢レベルが上がりますね…。それは今度の機会にしよう。
食べ終わったらすぐにそば湯を持ってきていただきました。鴨せいろのつゆを美味しくいただきます。蕎麦って、蕎麦だとちょっとボリューム的に物足りないかな…と思うけど、そば湯をいただくとちょうどお腹がFULLまで満たされた気がしていい具合になります。
最後に
駅のお蕎麦屋さんでもこんなにレベルの高い新庄駅。さすが蕎麦どころ・山形です。皆さんも新庄駅でお急ぎのときはぜひ行ってみてください。
あ、でも、ゆっくりでも十分楽しめるお店です。かきあげなどサイドメニューも充実しているので、お酒ちびちびやりながら電車を待つ、と言った使い方もできそうです。