旅先での居場所を見つける幸福。
- 雨の中 飲みに出かけて良かった!
- 駅近のお店に入ってみた
- マスターとトークしながら日本酒をチョイス
- マスターは高校野球の審判員⁈
- 秋田勢が勝てばお客が幸せに!
- シメはなぜかパンと牡蠣(かき)
- 初対面カウンターでわいわい→みんなではしご酒へ
- 最後に
雨の中 飲みに出かけて良かった!
8月31日、所用で秋田県横手市に行く機会があり、横手駅西口近くのホテル「クォードインyokote」に投宿しました。チェックインしたのが夜の8時半。雨もしとしと降っていたのでホテル内のレストランで食事しようかとも思いましたが、せっかく他所の土地に来てるわけだし、やっぱり地元の雰囲気が味わえるところがいい!と意を決して近くの居酒屋に行ってみたらこれがほんといいお店で大正解。どんなお店だったかレポートします。
駅近のお店に入ってみた
訪問したのは駅からホテルまでの道すがらに見つけた「 地酒もっきり マルキュウ」。横手駅西口からは徒歩数分です。店構えはこんな感じ。
いくつかの飲食店、物販店が集まっている「横手市民市場」の中です。HPで調べてみるこちらの施設、もう40年以上も運営しているらしい。下記のような店が入っています。
さて、お目当てのお店のドアをあけるとカウンター8席のうち半分くらいが埋まってました。つばのついた帽子をかぶったマスターらしき人が愛想よく迎えてくれて、カウンターにいざなってくれます。カウンターの後ろにはテーブル席もいくつかありました。
とりあえずは、とビールを注文。出てきたつきだしはこちら。ごぼうのサラダとゴリの佃煮でした。
はし置きと一体化したお皿がかわいい。
マスターとトークしながら日本酒をチョイス
自分の場合、居酒屋に行くとついつい頼んでしまうメニューというのがあります。ホルモンとか刺身とか天ぷらとか、いつ食べても舌を満足させてくれるものというのがあるんです。
このお店でも「豚ホルモンのもつ煮込」「イカ刺しとマグロ刺身」があったので、早速注文。
酒どころ秋田ということで、同時にこのタイミングで、日本酒も注文します。せっかくなので、ここ横手周辺の地酒がいいな、でも、一杯目で刺身に合わせたいので辛口がいいな…。そういう要望をマスターに伝えたら、選んでくれたのが「 阿櫻」。
キリッとシャープな辛口でした。刺身を食しつつ、日本酒でちびっと口を湿らすのはほんと最高です。
お刺身も650円でこのヴォリュームはなかなかのお値打ち感がありました。わさびが本わさびなのもうれしい。
こちらのお店、店名に”地酒”をうたうだけあって、日本酒の品揃えはたいへん豊富でした。マスターも快くおススメを教えてくれるので、好みを伝えて選んでもらえば会話の糸口にもなっていいかもしれません。
ちなみに秋田の日本酒は辛口よりもふくよかな甘口のお酒が比較的多いらしいです。新潟の日本酒が淡麗辛口志向なのとは対照的ですね。
「豚ホルモン」は、ほどよい甘みとコクが実に良いバランスでした。
こちらお店No. 1の人気メニューらしいんですが、それも納得の味。
マスターは高校野球の審判員⁈
さて、今年の夏は甲子園で準優勝した秋田・金足農業が日本中の話題をかっさらいましたが、さすが地元秋田、まだまだ"金足農業熱"が冷めてませんでした。カウンターで隣にいた女性二人連れが「ピッチャー吉田くんはカッコいいよね~」「でもまゆ毛イジリすぎだよね~」なんて言って盛り上がってます。
ちょうど店内のテレビでも金足農ナインがNHK秋田放送局を訪問したニュースが流れてたので、何気にマスターに「高校野球好きなんですか?」と聞くと「好きですねえ…」と実感込めまくりのひと言。
80年代に金足農業が初出場でベスト4行ったとき(桑田、清原のPL学園に惜敗)は甲子園まで応援に行ったらしいです。そして高校野球が好きすぎて、審判員の資格をとって予選大会の審判もしてるとか。審判やりながらみた高1時代の吉田くんは当時から球がめちゃくちゃ速かったらしいです。
自分も今年は金足農の活躍見たさにけっこう甲子園の中継を見ていたので、秋田県民が金足農への愛をこめつつ高校野球を熱く語るのを聞くのがとても楽しかった。高校野球好きな人はぜひこちらを訪れて、マスターと野球談義を楽しんでみてください。
秋田勢が勝てばお客が幸せに!
その高校野球大好きのマスターですが、今年は金足農業が勝つたびにふるまい酒をふるまっていたとか。でもその日は高校野球関係なく自分も「これ、どうぞ」と一杯いただきましたし、隣の男性も会計済ませたあとで「これ、どうぞ」と一杯サービスされてました。とにかく気前のいいマスターでした。
シメはなぜかパンと牡蠣(かき)
シメはご飯ものでなく、「パンとかきのアヒージョ(缶詰めのもの)」。
これはこれで珍しいメニュー。白ワインと合わせて食べても美味しいかも。
ちなみにこのお店、日本酒がウリですが、ホッピーからワイン、サワーまでお酒何でもあります。お酒を紹介したイラストがこちら。
たいへん使い勝手のよいお店でした。
初対面カウンターでわいわい→みんなではしご酒へ
お酒が進むうち右隣の女性二人連れと会話が弾み、そうしてるうちにテーブルに座っていた男女(会社の先輩・後輩)が自分の左隣に座ってカウンター5人で飲むことに。これだけ盛り上がったんなら二軒目行こう!ってことになり、なんとマスターも加わってカラオケバー(みたいなところ)に行きました。旅先で初対面の人とハシゴ酒する機会なてそうそうないので、やたら面白かった。
東北の人はシャイだとか言いますが、こちらのお店に限ってはそんなこと全然なかったですね。それだけいいお店の空気があったのかも。夜中2時半まで歌って飲んで、と盛り上がったのでさすがに次の日の朝は少々つらかったですが…。
最後に
この「 地酒もっきり マルキュウ」。駅からも近いですし、カウンターでマスターとお話すれば、秋田の旅情が満足すること間違いなし。特に高校野球ファンもしくは日本酒ファンの方、おススメです!
※横手市十文字地区で町の”お宝”を探した際の記事です。
※横手市増田地区で最高に楽しい酒蔵見学をした、というお話。