歴史探偵

趣味の歴史、地理ネタを書きまくろうと思っていたら、仕事柄どうしてもTVの記事が多くなる今日この頃…

地図好きは新宿駅に急げ‼︎ 「くらしと測量・地図」展

世の中には地図好きが多い(と思う)。

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新宿駅でカジュアルに地図を楽しもう!

今、新宿駅西口広場イベントコーナーで「くらしと測量・地図」展というのをやってます。西口地下一階のタクシー乗り場の近くです。歩いていたら、突然大量の地図がパーテーションに貼ってあり、けっこう人がたくさんいるのですぐ分かります。地形を表す立体模型もあったり。

地図好きの自分としてはいろんな地図が貼ってあるだけで「なんだ、なんだ〜」と興奮してしまうわけですが、自分と同じような世の中の地図好きの方のために、どんな種類の地図があったのか幾つかピックアップしてご紹介しておきます。

 

ブラタモリ秩父の立体模型

まずこれ。ブラタモリ秩父で使われたという秩父の立体模型です。

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秩父って自分は行ったことないんですが、これを見るとけっこうな山地ですねえ。同じ埼玉でも浦和や大宮とはずいぶん違う。

さて、ここでちょっとした歴史ウンチク。708年にここ秩父で自然銅が発見されたのを機に、日本史の教科書にも載ってる「和同開珎(わどうかいちん)」という貨幣が鋳造されました。また元号もそれまでの「慶雲」から「和同」に改元されたらしいです。昔は天皇の代替わりでなくとも、めでたいことがあれば改元してました。

 

どれも楽しい!地図文具

こちらは地図文具の展示コーナー。コーナーにいた地図会社のスタッフさんいわく、最近紙の地図は売れないので、各社こういった地図の文具に力を入れているそうです。 

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例えばこの文具なんてどうでしょう。

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日本の長い川ベスト3が付箋になってるなんて、何だか粋だ。

そして「ああ、これはあくまで川の”長さ”のワン、ツー、スリーなんだな。流域面積なら利根川が一番に来るはずだもんな…」とか思ってしまう。

 

女子大生だって地理が好き

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こちらの文化祭のような展示は「お茶の水女子大学地理学コース」の学生さんの手によるもの。最近は企業などともコラボして地図を作成したりしているらしいです。何ともうらやましい学生生活…。

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この「ご当地グルメの地理学」という本は、その地理学コースの学生さんが著したもの。日本各地のご当地グルメが生まれる背景を地理学的に解き明かしたものらしいです。この視点は素晴らしい。これは絶対読まねばなるまい。

 

高層ビルは”地形”である

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これは高層ビルの正確な高さを地図上に表現した3次元マップ。携帯電波5G化に向けたアンテナ設置、ドローン飛行計画、災害シミュレーションなど作成・立案するときに大切なデータだそうです。高層ビルって人間が作り出した人工地形という捉え方もできるかもしれない。

 

歴史×地図もこれまたオイシイ

歴史的事象をからめた地図もありました。

関東大震災で被害が多かったのは…

これは「関東地震(関東大震災)による木造家屋の被害率分布図」。

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関東大震災というと、つい東京の被害ばかり思い描きがちだけど、これを見ると神奈川県の被害も相当だったんですね…。

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あと、王子や尾久や南千住など比較的海から遠い地区の被害もかなりあったみたい。これはけっこう意外だ。浅草の辺りがいちばん被害が多かったのかと思ってました。

 

戦争は地図すら書き換える

こちらは「戦時改描図(せんじかいびょうず)」。

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太平洋戦争中、戦争遂行上重要な施設の位置が敵国にバレないよう意図的に改ざんした地図のこと。この地図に限っていうと「淀橋(よどばし)浄水場」(今の西新宿にあった浄水場。淀橋は地名で、ヨドバシカメラの名の由来)が公園ふうに描かれているらしいです。旧日本軍(戦前の政府?)のやることは何ともチマチマしてるというか、アホらしいというか…。米軍の偵察飛行の前には無力でした。

 

地図好きが集まる倶楽部あり

ほかにはこんなチラシも。

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地図が好きで地図を愛する人が地図を楽しむための倶楽部=「地図倶楽部」なんてのがあるんですね…。知らなかった。

年会費は印刷版の資料がついて来るプレミアム会員で6480円。入会を考えてしまう…。

 

※公式ホームページです。これによると倶楽部が誕生したのは2016年。まだ新しいんですね。

www.jmc.or.jp

 

開催情報

思わぬ発見もきっとある「くらしと測量・地図」展。会期は短く8日まで。地図好きの人はちょっと新宿まで足を伸ばしてみればいかがでしょうか。

会期

  • 6月6日(水)〜8日(金)10:00〜19:00 ※8日は17:00
  • 会場:新宿駅西口広場イベントコーナー

 

 

※東京の鉄道のコース・高低差がアート作品になっています。

www.rekishitantei.com