物産展は”サク飲み”にも使える。
日曜日の夕方6時半。日本橋の三越前を歩いていてふと目に止まった「鹿児島展」の大きな垂れ幕。今日の晩ご飯どうしようか…。イートインスペースがあったら物産展で食べちゃおうか、と思って妻と行ってみることにしました。
フロアに上がると、鹿児島の物産がズラリ。美しく精巧な薩摩切子やシブい大島紬、試飲できる焼酎の販売スペースなどもあって、気分は一気に南国・鹿児島。フードコーナーでは薩摩の黒豚や黒豚ねぎ餃子、うなぎやさつま揚げなどもあってテンションが上がります。
例えばこちらはさつま豚角煮。100gで648円。見るからに濃厚な味付け。閉店間際なので弁当400円引きなどのタイムセールも実施していました。
折も折、今日は日曜日で大河ドラマ「西郷どん」の放送日。「鹿児島フードをいただきながら、西郷どんを見れば鹿児島ナイト感MAXだぞ!」と思い、イートインはやめて惣菜をお持ち帰りすることにしました。
持ち帰りは先ほどの角煮。そしてこちらの黒豚ねぎ餃子。
そして鹿児島といえばこれ。芋焼酎。
3本ワンセットで西郷どんのイラストが完成している。ちなみにこの焼酎を売ってくれた白金酒造さんは試飲もできて、女性スタッフさんもとても愛想がよかったです。西郷どんのドラマで個人的にハマっているナマの鹿児島弁も聞けてめちゃ嬉しかった。このスタッフさんが感じのよい方だったので、この西郷どんの焼酎を買ってしまった。
さてデザートは…といえばやはり「かるかん」がいい。鹿児島を代表するスイーツで西郷どんにも登場する島津斉彬が、江戸から薩摩に菓子職人を招いて農産物振興のために作らせたのだといいます。その辺りは先日放送していたNHK「グレーテルのかまど」という番組に詳しかった。
この物産展にも「明石屋」というお菓子のお店が。
スタッフの方に聞いてみるとこの明石屋さん、なんとその「グレーテルもかまど」で紹介された老舗和菓子屋さんであった。何でも今の主人がその幕末の創業から数えて6代目だという。「明石屋」という屋号も、島津斉彬が連れて来た菓子職人の、もともとの出身地が現兵庫県の明石だったことからつけられたらしい。さすが老舗だけあって「へえ〜』というエピソードがたくさんありました。
ただ残念ながらかるかんは売り切れでした。代わりに「春駒」というお菓子を買って帰ることに。
小豆あんに米粉、餅粉を練りこんだお菓子らしい。帰宅後いただきましたが、甘さの控え加減が絶妙で美味しかったです。
一通り、買い物を終えたところで、クラフトビールを一杯やって帰ることに。物産展の一角にバースペースがありました。ラインナップはこの通り。
500円で一杯頼むこともできます。自分はスタウトを、一緒にいた妻はペールエールを注文。 スタウトは意外にもあっさりしていました。ペールエールは、グラスを顔に近づけると柑橘の匂いがツンと香ってとてもさわやか。デパートでサク飲みできるのは新鮮でいい。他のお店で買ったフードを持ち込むのもOKで、黒豚弁当を掻き込みつつ、ビール飲んでる男性もいました。
ペールエールの関してはバーで接客するスタッフいわく
西郷さんが文旦好きだったんで、それにあやかって文旦でビール作りました。西郷どんに最後までのっからせてもらいます!
と力強くおっしゃってました。鹿児島の人はあけすけです(笑)。
これが今夜の戦利品の一部。コンニャク、たけのこの煮物は角煮のお店でゲットしました。
甘辛く濃厚な鹿児島フードをアテに芋焼酎を飲み、西郷どんを見るのは格別。まさに「勝手に鹿児島ナイト!」。物産展は楽しいなあ。
※この鹿児島展@三越日本橋本店は19日(月)まで。