駅から10分歩く価値がある中華。
自宅から代々木駅に向かう途中にある中華料理店・昌楽。晩酌4点セット980円という看板にいつも心惹かれていて、いつか行きたいな、とは思っていた。
ある日いつも晩ごはんを作ってくれる妻が、たまに入るスポットの仕事で帰宅が遅くなることがあった。「じゃ今日は外めしにするか」ということで、その気になった中華に入ってみた。
時に金曜日の夜10時。そこそこ外食してる人は多い時間帯の気もするが、お客さんゼロ…。「この店大丈夫か…」。初めて行った店でこれだと不安が募る。店内は4人がけテーブルが6つはある。これだけのスペースがあってお客さんが誰もいないから、余計にがらん…として見える。
でも入ってしまったものはしょうがない。気になっていた晩酌セットを頼もう。 ドリンクは生ビール、前菜一品は「豚しゃぶサラダ」、一品料理は「鉄板もつ」を注文。これにさらに「焼き餃子」がつく。980円でこのヴォリュームはやっぱりかなりのおトク感があるぞ。実際にオーダーしてみると実感する。
ビールをちびちびやっていると、早々に運ばれてくるのが豚しゃぶサラダ。甘めのソースが美味しい。これは味の方もけっこう期待できるんじゃないか、と思い始めた。
二品目に「焼き餃子」。ひとつひとつが大ぶりだ。餃子の皮はモチモチの食感でしっかり焼き目がついていて香ばしく、中のお肉も美味しかった。
晩酌セット最後は「 鉄板もつ」。正直、晩酌セットの中の一品とは思えないほど、鉄鍋の中にもつがたくさん入っている。味はしっかり沁みていて、酒のつまみとして最高だ。これを食べながら思い始めた。「なんでこのお店、お客さんがこんな少ないんだ…。みんなもっと来た方がいいよ」と。
追加で白ワインを頼む。少し酸味があってやや紹興酒のよう。中華にはとても合う気がするが、これはこの白ワインの銘柄がそういう味なのか、保管期間が長くて熟成が進んだのかは分かりません(ワインにそこまで詳しくなくてスイマセン…)。
さらにシメとして上海焼きそば。そばにしっかりとソースが絡まってて美味しい。野菜もたっぷり入っていて、量的にも満足。正直晩酌セットと焼きそばだけで女の子だったらお腹いっぱいになると思う。
サク飲みというのは、例えば牛丼の吉野家なども「吉呑み」と称して打ち出しているけれども、決してコスパがいいとは言えないと思うんですよね。
生ビール350円、牛皿330円、牛煮込み350円なので、これだけで1000円超えてしまう。とは言うものの、吉野家は店舗数が多くすぐ見つけられるので、都会の休憩場所としてはちょいちょい利用しちゃうんだけれども。
その点、この昌楽のコスパは本物です。マジに安い。そして美味い、早い。
店内にはこんな案内もあった。
晩酌セットだけであのヴォリュームなので、コースなんて頼んだらいったいどれだけ食べられるんだろう。今度、家族など大人数で集まるときに利用してみたい。
金曜夜にお客さんがいなかったのも、駅からの距離の問題な気がする。最寄りの代々木駅からだと10分近く歩くので。
しかしそれだけの距離を歩く価値はあると思う。自分が保証します。
※お店の場所は以下の記事が参考になります。
※代々木といえば「ほぼ新宿のれん街」も面白いです。