歴史探偵

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ピョンチャン開会式 NHKアナウンサー国別コメントまとめ(完全版)

NHKのアナウンサーのコメントは豆知識の宝庫。

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開会式の入場行進のNHKアナウンサーのコメントの中から、今回のオリンピックを楽しむのに役立ちそうな豆知識をまとめてみた(NHKならファクトチェックもしっかりしているだろう)。時々、印象に残ったアナウンサーのやり取りも付記している。あと地図や歴史が好きなので、そういう情報には緑でハイライトしちゃってます。

 

ちなみにアナウンサーは冨坂和男桑子真帆のお二人。冨坂アナウンサーは、野球や陸上、ラグビー等々、様々なジャンルのスポーツの決勝大会での実況を任される、NHKでもトップクラスの実力の持ち主。桑子アナウンサーは、かつてはブラタモリタモリさんのパートナーを務め、現在はニュースウオッチ9のMC。昨年の紅白歌合戦の司会にも抜擢された。NHK女性若手アナウンサーの中でも特に登板回数の多い人気アナウンサー

 

入場行進は、原則として韓国で使われる文字「ハングル」の順番で行われた。

  1. ギリシャ オリンピック発祥の地なので、最初に登場。今回で19回目の冬の五輪出場。
  2. ガーナ 8年前のバンクーバー大会に続いて冬は2回目の登場。
  3. ナイジェリア 冬の五輪初出場。今回の大会に初出場する国と地域は6つ。そのうちの一つ。ボブスレーのチームは、クラウド・ファウンディングで練習費用を捻出し、強化を図ってきたそう。冬の五輪初出場はナイジェリア、マレーシア、シンガポールエリトリアエクアドルコソボ
  4. 南アフリカ アルペンの選手1人参加。標高の高い山岳地にスキー場がある。
  5. オランダ スピードスケートの強豪国。前回のソチ大会ではオランダ史上最高の成績。20人の出場選手で24個のメダルをスピードスケートで獲得。桑子アナ:(メダルの数が)人数以上ですね。日本のスピードスケート陣の強力なライバルになりそう。
  6. ノルウェー 出場国の中で最も多い、300個以上のメダルを獲得している冬のスポーツ大国。注目は、スキージャンプ女子、23歳のマーレン・ルンビ選手。前回ソチ大会は8位でしたが、その後急速に力をつけ現在W杯ランキングトップ。絶好調でオリンピックを迎えた。金メダルを目指す高梨沙羅選手ら日本勢の最大のライバル
  7. ニュージーランド 国内には数多くのゲレンデがあり、スキーが盛ん。フリースタイル・ハーフパイプには2組の兄弟が出場、メダルの期待がかかっている。
  8. デンマーク 旗手を務めるのは今大会から採用された新種目、スピードスケートの「マススタート」に出場するエレナ・メラーリガス選手。去年12月のW杯で、3位だった日本の高木菜那選手を上回る2位。マススタートは選手が一斉にスタートして1周400メートルのコースを16周して争う競技。
  9. ドイツ 注目はスピードスケート女子のクラウディア・ペヒシュタイン選手。今大会で金メダルを取ればオリンピック5大会目の金。5大会で金メダルを取るのは、史上初めての偉業。しかも大会期間中に46歳の誕生日を迎え、冬のオリンピックの女子では最年長の金メダルを狙います。それから男子でもリュージュ1人乗りのフェリックス・ロッホ選手に3連覇がかかります。ジャンプの女子も強力です。前回金のカリーナ・フォークト選手や今シーズンW杯で2勝のカタリーナ・アルトハウス選手らが金メダルをうかがう。
  10. 東ティモール 2002年にインドネシアから独立。ただ1人、スキー・アルペンヨハン・ゴンチャルベス・ゴウト選手は前回に続いての出場。ゴート選手のお母さんはインドネシアとの紛争の中、オーストラリアに逃れた経験がある。自分がオリンピックに出ることで、東ティモールにも戦争以外のものがあることを知ってほしい、と(ゴート選手は)語っている。
  11. ラトビア 1991年に旧ソビエトから独立したバルト3国の一つ。今大会実施される種目の数は102で初めて100を超えた。冬のオリンピック史上最多
  12. レバノン 冬の五輪は1948年から出場し、17回目となりますが、まだメダルの獲得はない。
  13. ルーマニア 冬のオリンピックは21回目の出場という歴史を誇る。これまで獲得したメダルは1つ。1968年のグルノーブル大会、ボブスレーの男子2人乗りで銅メダルを獲得。
  14. ルクセンブルク ドイツ、ベルギー、フランスに囲まれ、面積は神奈川県と同じくらい。これまでアルペンで2個の銀メダルを獲得。今回もアルペンの男子に1人が出場。
  15. リトアニア スキーのアルペンクロスカントリーバイアスロンに9人が出場。第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害から逃れるユダヤ人に日本の通過ビザを発給した外交官・杉原千畝が駐在していた。
  16. リヒテンシュタイン スイスとオーストリアに挟まれ、人口は4万弱。瀬戸内海の小豆島とほぼ同じ大きさ。伝統的にアルペンに強くこれまで9個のメダルを獲得。
  17. マダガスカル アフリカ大陸の南東にある。2006年のトリノ大会以来、今回が2回目の出場。選手は1人。16歳。アルペン女子のミアリティアナ・クレール選手。桑子アナ:日本最年長の葛西選手と30近い差がある 冨坂アナ:医学やトレーニング方法の進歩して(選手が)長く第一線で活躍できるようになってきた
  18. マレーシア 初出場。アルペンフィギュアスケートに1人ずつ出場。
  19. メキシコ アルペンサラ・シュレッパー選手はかつてアメリカ代表として4回オリンピックに出場。メキシコ人の夫と結婚してメキシコの市民権を獲得。今回はメキシコ代表としての参加。
  20. モナコ フランスの隣、地中海に面し、F1のモナコグランプリが開催されることでも知られています。バチカン市国についで世界で2番目に小さな国。スキーアルペンボブスレーに4人の選手が出場します。
  21. ロッコ スキーのアルペンクロスカントリーに1人ずつ出場。雪が降らないモロッコ(※中継の最後にアナウンサーから訂正と謝罪があった。実際には降るらしい)クロスカントリーの選手は、サハラ砂漠の砂の上でトレーニングしているそうです。桑子アナ:サンドスキーというものがあるみたいですね。
  22. モンテネグロ ユーゴスラビアに属していましたが、2006年に独立。今回が冬のオリンピック3回目の出場。スキーのアルペンの男女1人ずつ、クロスカントリーに女子選手1人が出場。
  23. モルドバ 選手は2人。スキーアルペンクリストファー・レアル選手は生まれはオーストリアですが、おととしモルドバの市民権を得ました。
  24. マルタ 地中海にある島国で、小型犬マルチーズの名前の由来にもなった国。2回目の冬のオリンピック。
  25. モンゴル 今回が冬のオリンピック14回目の出場ですが、まだメダル獲得はありません。雄大な自然を生かしてクロスカントリーが盛ん。
  26. アメリカ 登録選手は241人。1924年の第一回大会から毎回出場し、全ての大会で金メダルを取ってきました。今大会で、もしバイアスロンで金メダルを取れば、冬のオリンピック全ての競技を制覇したことになる。選手たちが身につけているジャケットにはヒーターが内蔵されている
  27. バミューダ 北大西洋にあるイギリス領のバミューダ国ではありませんが、国際的に認められた競技団体を持ち、IOC承認のオリンピック委員会があれば、オリンピックに出場することができる。
  28. ベルギー 今回で21回目の出場ですが、メダルは1998年の長野大会以来、遠ざかっています。スピードスケート男子バート・スウィングス選手は、前回ソチ大会では5000mで4位、10000mで5位でした。今回は悲願のメダル獲得を目指します。
  29. ベラルーシ 前回5つのメダルを獲得、大きく躍進しました。そのうち3つはバイアスロンダリア・ドムラチェワ選手。夫は同じバイアスロンの選手。オリンピック6大会で8個の金メダルを獲得したノルウェーのビョルンダーレン選手です。ただ今大会は出場権を逃しました。
  30. ボスニア・ヘルツェゴビナ ユーゴスラビア時代の1984年、首都サラエボで冬のオリンピックが開かれた。サッカー日本代表ハリルホジッチ選手、元監督のオシムさんの出身地
  31. ボリビア 出場はスキーアルペンクロスカントリーに合わせて2人。そのうちのシモン・ブライトフス カマランダー選手のコーチを務めるお父さんは、かつて日本でもスキー関連の仕事をしていたそう。ちなみにボリビアが初めて出場したコルティナダンペッツォ大会は、日本が冬のオリンピックで初めてメダルを取った大会。
  32. ブルガリア 大関琴欧州鳴戸親方の出身地。冬のオリンピックは20回目。バイアスロンクロスカントリーなどでこれまで6個の金メダルを獲得。
  33. ブラジル 夏の大会では多数のメダルを獲得しているが、冬の大会ではまだメダルの獲得はありません。
  34. サンマリノ イタリア半島にある人口3万あまりの小さな国。4世紀にローマ皇帝の迫害を逃れたキリスト教徒が建国したという言い伝え。経済的・文化的にイタリアとの結びつきが非常に強い
  35. セルビア 旗手を務めるのはアルペン女子のネベナ・イグニャトビッチ選手。セルビアが初めて冬のオリンピックに参加したバンクーバー大会から3回連続での出場。
  36. スウェーデン 冬のオリンピックに第一回大会から出場している強豪国の一つ。特に強いのがクロスカントリー。前回は金メダル2つを含む11個のメダルを獲得。前回3つのメダルを取ったハロッテ・カラー選手は3大会連続での出場。カーリングも強い。ソチ大会では女子が銀、男子は銅。日本の前に大きく立ちはだかりそう。
  37. スイス 169人の選手がエントリー。IOC国際オリンピック委員会の本部があり、オリンピックと関わりの深い国スノーボード男子スロープスタイルに出場するアンドリ・ラゲットリ選手は、空中で体を縦や横に何度も回転させる新しい技を成功させ「スイスの忍者」と呼ばれている。過去2度の冬のオリンピックを開いている。1928年サンモリッツ大会は、日本が初めて冬のオリンピックに参加した。桑子アナ:日本にとっても記念すべき大会だったんですね
  38. スペイン フィギュアスケート男子シングルには日本選手のライバルのひとり、ハビエル・フェルナンデス選手が出場。ヨーロッパ選手権は6連覇中。羽生結弦選手と同じカナダ人のブライアン・オーサーコーチに指導を受けています。ソチ大会は4位。今回こそメダル獲得を狙う。
  39. スロバキア 1993年にチェコと分離して独立国家に。これまで冬のオリンピックで獲得したメダルは5つ。そのうち3つを占めるのがバイアスロンアナスタシア・クズミナ選手。女子7.5㎞で3連覇がかかっています。
  40. スロベニア 前回は8個のメダルを獲得。冬のオリンピック史上最高の成績。今回はアルペンやスキーのフリースタイル、スノーボードなどに合わせて71人がエントリーしています。ウェアの紺、うす緑、白の3色は、スロベニア選手がよく身につける色。スロベニアを象徴する色の組み合わせ。
  41. シンガポール 初出場。選手は1人。ショートトラック1500mに出場するシャイアン・ゴー選手。シンガポールで生まれ、4歳からカナダで育った。
  42. アルメニア クロスカントリーに出場するミカエル・ミカエリャン選手はクロスカントリー一家。7歳年上のお兄さんはバンクーバー、ソチの代表。お母さんは1998年の長野大会に出場しています。さらにお父さんは現在コーチを務めている。
  43. アルゼンチン 今回で19回目の冬のオリンピックですが、まだメダルの獲得はない。南半球は今は夏。代表チームは北半球に移動し、フランスやイタリアで練習を行い、オリンピックに備えてきた。今年10月に首都ブエノスアイレスで若いアスリートを対象にしたユース・オリンピックが予定されている。
  44. アイスランド 6月に開幕するサッカーW杯に初出場を決めたことでも話題に。男女の格差が最も少ない国と言われている。
  45. アイルランド アルペンに出場するパトリック・マクミラン選手は6年前ラグビーから本格的に転向し、今回、初めてオリンピックにやってきた。アイルランドは世界有数のラグビー強豪国として知られている。来年に迫ったW杯日本大会で、日本はこのアイルランドと一次リーグで対戦する。
  46. アゼルバイジャン カスピ海に面している。1991年旧ソビエトから独立。選手は1人。アルペンパトリック・ブラシュナー選手。
  47. アンドラ フランスとスペインの間、ピレネー山脈に位置している。大規模なスキーリゾートを持ち、冬のオリンピックの開催地に立候補したことも。
  48. アルバニア バルカン半島の西部に位置している。前回アルバニア初の女性選手として出場したアルペンスエラ・メヒリ選手が今回もエントリー。
  49. エリトリア 冬のオリンピックは初めて。選手は1人。アルペンシャノン・アベダ選手。隣国エチオピアとの間の独立戦争が続いていた1980年代に両親がカナダに移住、難民の子として育った。
  50. エストニア クロスカントリーを得意としており、2006年のトリノ大会では3個の金メダルを獲得
  51. エクアドル 初出場。エントリーは1人。クロスカントリークラウス・フンクブルート ロドリゲス選手。エクアドル国際スキー連盟に加盟しておらず出場資格がなかったため、ロドリゲス選手はオリンピック委員会に掛け合って、国内にスキー連盟を作り、出場権を得た
  52. イギリス 夏冬を通じ、オリンピックには第一回から出場。ソチでは冬のオリンピック史上最多となる5つのメダルを獲得。今回はそれを上回る5個以上のメダル獲得を目指している。期待はスケルトン女子。2002年のソルトレークシティーソルトレークシティー大会から4大会連続でメダルを獲得。前回金メダルのリジー・ヤーノルド選手が連覇を狙います。
  53. オーストラリア スノーボードハーフパイプで日本の平野歩夢選手のライバルとなるのが、スコッティ・ジェームズ選手。去年は世界最高峰のプロ大会Xゲームと世界選手権の両方を制していて、メダルの有力な候補。選手たちが身につけているジャケットの裏地にはこれまで冬の大会に出場したオーストラリア代表の選手たちの名前が縫い込んであるそうです
  54. オーストリア 冬のオリンピックの強豪国の一つで、通算218個のメダルを獲得している。最大の注目はアルペン男子のマルセル・ヒルシャー選手。ヘルマン・マイヤーの記録を上回る、W杯通算55勝をあげていますが、オリンピックではソチ大会の銀メダル1個のみ。3回目のオリンピックで悲願の金メダルを狙います。アルペン、ノルディック共にスキー王国です
  55. 個人の資格で出場のロシア出身の選手 OAR=オリンピックアスリート・フロム・ロシア。IOC国際オリンピック委員会はロシアが組織的なドーピングとその隠蔽を行なっていたとしてロシア選手団の出場を認めなかった。過去にドーピング違反をしていないことなど、厳しい条件を満たした選手に限って個人の資格で出場している。
  56. ウズベキスタン 前回のソチ大会に続いてフィギュアスケートの男子シングルに出場するミーシャ・ジー選手は振付師としても活躍。
  57. ウクライナ 旧ソビエト崩壊後の1994年リレハンメル大会から冬のオリンピックに出場。今大会にエントリーしている選手は33人。これまでで最も少ない人数です。ウクライナのオリンピック委員会によりますと、経済状況やロシアとの紛争の影響は否めないということです。
  58. イラン スキーのアルペンクロスカントリーに4人がエントリーしていて、うち2人は女性。女性のスキーヤーは、長らく男性とは別のゲレンデでした滑ることができす、本格的な競技への参加が禁じられてきましたが、その後、改革が少しずつ進み、女性の参加が定着してきています。

  59. イタリア 通算で110個以上のメダルを獲得している強豪国の一つ。旗手は前回ショートトラックで3つのメダルを獲得したアリアンナ・フォンタナ選手。バンクーバー大会から3大会連続でのメダルを狙います。さらにソチで銅メダルを獲得したフィギュアスケート女子シングルのカロリーナ・コストナー選手。若い選手が活躍するフィギュアスケート界では異例とも言える、31歳での出場。4回目の冬のオリンピックでどんな演技をするのか、注目。冨坂アナ:このほかクロスカントリーアルペンなどスキー競技も強豪。スーパースター、アルベルト・トンバを生んだ国です。桑子アナ:アツくなってますよ!冨坂さん!

  60. イスラエル 冬のオリンピックは今回で7回目。毎回フィギュアスケートに出場しており、今回もフィギュアスケートショートトラックなどに10人が出場します。アメリカがイスラエルの首都をエルサレムと一方的に認めたことによる混乱が収まらない中での参加です。
  61. インド ソチ大会ではインドのオリンピック委員会に汚職事件があり、オリンピック旗を掲げて、個人の資格での参加でした。処分が解け、今回はインドの国旗を掲げての入場です。
  62. 日本 旗手を務めるのは45歳、スキージャンプ葛西紀明選手。冬のオリンピックの最多記録を更新する8回目の出場です。海外メディアも注目するレジェンド。総勢124人。これは海外で行われる冬のオリンピックでは史上最多
  63. ジャマイカ 冬のオリンピックでジャマイカといえばボブスレー1988年、カルガリー大会に男子のボブスレーチームが初参加。映画化もされて世界から注目されました。(筆者注 映画はクールランニング
  64. ジョージア 3年前にロシア語由来の「グルジア」から英語のジョージアに呼び方が変わりました。先日、大相撲初場所で初優勝を飾った栃ノ心のふるさとです。
  65. 中国 次回2022年の冬のオリンピックの開催地は北京。4年後も見据え、前回よりも多い81人の選手団。特に得意としているのがショートトラックショートトラック。前回のソチ大会では2つの金をこの種目で取りました。ピョンチャン、東京、北京とアジアでのオリンピックがつづく。北京は世界で初めて、夏冬両方のオリンピックを開く都市になる。
  66. チェコ 前回大会で2つの金メダルを獲得。スピードスケート女子のマルティナ・サブリコバー選手は5000mでバンクーバー大会から2連覇を達成しました。今回で4回目のオリンピック出場です。男子アイスホッケーチームは1988年の長野大会で金メダル、トリノ大会で銀メダルを獲得し、今回もメダルを狙う。長野五輪の金には国中が沸き返った。ナガノという地名は、メモリアルな地として記憶されているそう
  67. チリ 海岸線は南北4000㎞。南米でも指折りのスキー場があり、北半球が夏の時期には海外から多くの選手がトレーニングに訪れます。冬のオリンピックは17回目。アルペンクロスカントリーで初のメダル獲得を狙う。
  68. カザフスタン 1991年にソビエトから独立し、1994年のリレハンメル大会から毎回冬のオリンピックに出場しています。冬のスポーツが盛んで、クロスカントリーやスピードスケート、バイアスロンなどでメダルを獲得してきた。
  69. カナダ カナダといえばアイスホッケーが国技。今大会も金メダルを狙う。カーリングも、オリンピック、パラリンピックでも連覇を狙う。冬もオリンピックは過去2度開催。カリガリーとバンクーバーバンクーバーといえば浅田真央選手とキム・ヨナ選手の名勝負
  70. ケニア トリノ大会以来、12年ぶりの出場。冬のオリンピックではまだメダルがない。出場する選手は1人。アルペン女子のサブリナ・シマダー選手が初めてのオリンピックに挑む。
  71. コソボ バルカン半島にある。2008年からセルビアからの独立を宣言。オリンピックに初めて出場した2年前のリオデジャネイロリオデジャネイロ大会では、柔道で金メダルを獲得しました。冬は初出場となる今大会、アルペン男子に選手1人エントリー。
  72. コロンビア アルペン、スピードスケート、クロスカントリーに4人が出場。今大会、フィギュアスケートの会場があるカンヌンはこだわりのカフェが集まるコーヒーの街として知られ、やはりコロンビアのコーヒーも人気があるそうです。
  73. クロアチア バルカン半島にある。冬の大会7回の出場で獲得した11個のメダルのうち10個をアルペンの国民的英雄・コステリッチ兄妹が獲得している。今回、兄のイヴィツァ選手は出場権を逃しました。一方2007年に引退した妹のヤニツァさんは現在クロアチアスポーツ庁長官を務めている。
  74. キルギス 中央アジアシルクロードに位置する、山と草原の国。経済の低迷や失業を背景に、イスラム過激派組織に参加する若者が少なくないため、対策が課題。
  75. キプロス 地中海の島国。トルコ軍の侵攻をきっかけに40年以上にわたって南北に分断され、再統合をみすえた多国間の協議が続けられています。オリンピック憲章には「オリンピックの目的は、スポーツを通じ、平和でより良い世界を構築すること」とあります。「平和」というのはオリンピックの重要な使命です。
  76. 台湾 12回目の冬のオリンピック。今回も台湾のオリンピック委員会の旗を持っての行進。
  77. タイ 初めて冬のオリンピックに出場したのは2002年のソルトレークシティ大会。今回、参加する選手3人全員がお母さんがタイ人、お父さんが外国出身です。いま選手団を先導している韓国の子供たちの中にもご両親が国際結婚している子が数多くいます。「文化の融合」というのも、この大会の大きなテーマです。
  78. トルコ 夏のオリンピックではレスリングの強豪として知られていますが、冬はまだメダルの獲得はありません。トルコはこれまで何度もオリンピック招致に取り組みながらまだ開催の夢を実現できていません。2020年のオリンピック招致も東京に敗れました。
  79. トーゴ アフリカ西部、ギニア湾に面した国。今回が2回目の冬のオリンピック。前回ソチ大会に出場したクロスカントリー女子のマチルデ・アミヴィ・プティジャン選手が2大会連続でエントリーしています。
  80. トンガ 南太平洋の島国。2年前、夏のリオデジャネイロ大会の開会式で上半身裸に民族衣装をまとい注目を集めたピタ・タウファトフア選手が、今回も旗手を務めます。(筆者注 この選手を世界がどう伝えたかは下記リンク)

    www.nhk.or.jp

  81. パキスタン これまでの2大会はいずれもアルペンでの出場でしたが、今回初めてクロスカントリーの出場資格も得ました。アルペンクロスカントリークロスカントリーにそれぞれ1人ずつエントリー。
  82. ポルトガル エントリーは2人。そのうちアルペンに出場する選手はフランスで生まれ育ちました。ポルトガルのスキー連盟は、海外にいるポルトガル系移民の選手発掘に力を入れている。国内には練習環境が整っていないため、海外の移民にもターゲットを広げるということで、強化を図る狙い。
  83. ポーランド 旗手を務めるのは、前回スピードスケートでポーランド史上初めての金メダリストとなったズビギニェフ・ブロドカ選手。消防士の仕事をしながら選手活動を続けている
  84. プエルトリコ カリブ海にあるアメリカの自治領。冬のオリンピックは実に16年ぶり。アルペンに選手1人エントリー。
  85. フランス 冬のオリンピックには毎回出場し、これまで100個以上のメダルを獲得している強豪国。前回は4個の金メダルを獲得。そのうち2つを取ったのが、旗手を務めるバイアスロン男子のマルタン・フールカデ選手。フランスは近代オリンピックの創設者ピエール・ド・クーベルタン男爵の母国。なのでフランス語はオリンピックの公用語の一つになっている。この入場行進でも最初に読み上げられるのはフランス語。
  86. マケドニア 1991年に旧ユーゴスラビアから独立した。6大会連続の出場ですが、まだメダル獲得はありません。
  87. フィンランド 伝統的に強いのがクロスカントリー。これまでに獲得した総数160個のメダルのうち、およそ半分を占めている。前回のソチ大会でも男子団体スプリントで金メダル、女子20㎞リレーと女子団体スプリントで銀メダルを獲得。スキーのジャンプでも「鳥人」マッチ・ニッカネンがいた。「フライング・イーグル」と呼ばれ、国民的英雄となったやんね・アホネン選手。一度は引退を表明しましたが、2013年に現役復帰しました。今大会もエントリーしている。現在40歳、葛西紀明選手ともに40歳ジャンパー。
  88. フィリピン 今回が5回目のオリンピック。フィギュアスケート男子シングルのマイケル クリスチャン・マルティネス選手は前回ソチ大会に続いての出場。8歳の時に、フィリピンのショッピングモールのリンクでスケートを始めた。
  89. ハンガリー 冬のオリンピックは全てフィギュアスケートで、獲得してきたが、最近はメダルから遠ざかっている。スキーのアルペンにエントリーしているマルトン・ケーケシ選手は日本に住んでいたことがあるそう。
  90. 香港 中国で返還された後も特別行政区として参加を続けている。掲げているのは香港のオリンピック委員会の旗。香港を象徴するバウヒニアという花をデザインしたもの。過去4回の冬のオリンピックは全てショートトラックで、今回初めてスキーアルペンに出場。
  91. 韓国・北朝鮮 合同での入場行進。旗は南北を分断する軍事境界線のない朝鮮半島が描かれた「統一旗」。韓国と北朝鮮の選手が2人で1本の旗を掲げています。