歴史探偵

趣味の歴史、地理ネタを書きまくろうと思っていたら、仕事柄どうしてもTVの記事が多くなる今日この頃…

石岡は茨城の"奈良"である。

歴史ロマンを愛するひとは、茨城県を訪れたとき、ぜひ石岡市に行ってみるといいと思う。

 

ちょっとした所用があって茨城県石岡市を訪ねる機会があった。

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地理的には茨城県の真ん中から、やや南寄りといったところ。

初めて行くところなので「石岡市」とウィキペディアで引いてみると

 

常陸国国府が置かれた都市で、長らく常陸府中(ひたちふちゅう)や常府(じょうふ)などと呼ばれた県名発祥の地でもある 

 

とある。国府(=古代の県庁所在地)が置かれ、かつ茨城県の県名の由来になったところ、と。これは自分のような歴史好きが楽しめる街である感じがプンプンする。

 

石岡駅の改札口にある掲示してある地図を見ても、古(いにしえ)の時代にゆかりのある国府」「府中」 という地名を発見。また県名スバリそのものの「茨城」という地名も。いかにも”現代”といったカラーの綺麗な地図の中に古代の名残を発見したようで、嬉しくなる。

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 街を歩いていると酒屋さんの看板にも「府中」を発見。この古代の名称は、この街のあらゆるところで息づいているみたい。

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コンパクトに街の成り立ちが知りたいと、石岡駅から徒歩15分くらいの「ふるさと歴史館」に行ってみた。入場は無料。こじんまりとした施設だが、石岡のあらましを知るのに必要十分な展示。尋ねてみると写真撮影もOKとのこと。ありがたい。

 

展示の一つにかつて石岡市に存在していた常陸国分寺(こくぶんじ)の模型があった。

f:id:candyken:20180107153155j:plain国分寺は、奈良時代聖武天皇が、それぞれの国を仏教の力で安寧にしようとし、その拠点として置いた施設。その総本山があの奈良の大仏で有名な東大寺だ。いわばミニ東大寺的存在が石岡にはあったわけで、やっぱりこの街は茨城の”奈良”なのである。

 

あと「おお!」と思ったのが、常陸国風土記(写本)が展示されていたこと。

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 先日もブログに書いたダイダラボウ伝説などの典拠は、まさにこの奈良時代の地方発の史書。その意味で風土記は古代の茨城県についてイメージを膨らます際の”パン種”みたいなもので、それを実際に目にすること出来たのは嬉しかった。

candyken.hatenablog.com

 歴史館の方は親切で、展示の補足説明をいろいろしてくれたんだけど

「水戸はせいぜい数百年の歴史。でも石岡は1000年以上前から常陸国の中心だった」と水戸にやや対抗意識を匂わせながらおっしゃっていた。その物言いが奈良の人が京都や大阪を指していうときの言い方に似ていて「石岡が奈良なら、水戸は大阪?京都?それとも徳川という観点からするとやはり東京…?」みたいな連想が湧いてくる。今度茨城の人と話す時に話題に出してみよう。